マクドナルドが7日よりごはんバーガーを期間限定で販売開始し、話題を集めている。これは今年2月に販売した商品の再販で、名前の通り、通常のハンバーガーのバンズの代わりに、焼きおにぎりのようなライスで具をサンドした商品だ。
「ごはんてりやき」「ごはんベーコンレタス」「ごはんチキンフィレオ」の3種類がラインナップされており、いずれも17時からの“夜マック”限定での販売となっている。
この販売を受けてネット上では、「復活を待っていた」「前回食べていないから、今回は絶対に食べる」「もうレギュラーメニューにしてほしい」など、期待や絶賛の声が多く上がっている。しかし一方で、「正直、普通のバーガーでいい」「あんまり好きじゃない」など、微妙だという評価も。また、「ライスバーガーを食べたかったらモスバーガーに行けばいい」「これを食べると、結局モスのやつが食べたくなる」など、レギュラーメニューとして、同種のライスバーガーを扱っているモスバーガーと比較する声も散見された。
2月に初めてマックがごはんバーガーを販売した際にも、「これはモスとの戦争だ」など、両者を比較する声が多くあった。そんな両者のライスバーガーの実力を測るため、マックの上記3品に加え、モスで販売されている「モスライスバーガー焼肉」「モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)」の2種を加え、試食を敢行。編集部の独断と偏見でランク付けさせていただいた。“戦争”の軍配はどちらに上がるのか。ぜひとも参考にされたい。
熟練のモスバーガーか、新参のマクドナルドか、全5品を完全試食
【第5位】
ごはんベーコンレタス
(マクドナルド 410円)
ご飯と具の相性 ●○○○○
食べやすさ ●●○○○
総合評価 ●●○○○
通常のハンバーガーだとガッツリ系で人気のベーコンレタスだが、ご飯との相性は今回試した5商品のなかではワースト。甘みが強いバンズとの相性を考えて具が作られているのか、ごはんバーガーでは塩気がかなりトガってしまったのが残念。酒のつまみにはいいのかもしれないが、腹を満たすための食事としてはちょっと微妙であった。
【第4位】
ごはんチキンフィレオ
(マクドナルド 410円)
ご飯と具の相性 ●●○○○
食べやすさ ●●●○○
総合評価 ●●●○○
フライドチキンとご飯という組み合わせの妙か、口に入れるとからあげ丼を思い起こさせるような味わいが広がるのはナイスだが、後からオーロラソースの風味が追いかけてきて微妙な相性に落ち着くのが残念。通常のバンズでは味をまとめるために必要なのだと思うが、ごはんバーガーからは抜いてしまったほうがいいと思う。
【3位】
モスライスバーガー海鮮かきあげ(塩だれ)
(モスバーガー 315円+税)
ご飯と具の相性 ●●●○○
食べやすさ ●●●●○
総合評価 ●●●○○
かき揚げ丼をそのままライスバーガーにしたような構成だが、塩だれということもあって、純粋に米の味が楽しめる一品だ。塩だれだからなのか、揚げ物を使っているにもかかわらず、さっぱりした味わいで、毎日でも食べられそう。とはいえ、パンチがあまり効いていない平凡な味だということでもあるが……。
【2位】
ごはんてりやき
(マクドナルド 390円)
ご飯と具の相性 ●●●●○
食べやすさ ●●●●●
総合評価 ●●●●○
通常のハンバーガーでも人気を誇るてりやきマックバーガーのご飯バージョン。長い歴史を持つからかご飯との相性も最高に近いが、酸味の強いマヨネーズがちょっと違和感を抱かせるできで、惜しくも2位。ごはんチキンフィレオと同じく、こちらもマヨネーズを抜いてしまったほうがおいしいのではないかと思われた。
【1位】
モスライスバーガー焼肉
(モスバーガー 362円+税)
ご飯と具の相性 ●●●●●
食べやすさ ●●●●●
総合評価 ●●●●●
サニーレタスと焼肉のたれに付け込んだようなテイストの牛肉が挟まったライスバーガー。まさに片手で食べられるカルビ丼といった味わいは、他の追随を許さない完成度だ。スーパーなどで売られている冷凍食品に、この商品のコピー商品と思しきものが多数見られるのも、その圧倒的なできばえが食品業界のなかでも評価されているということなのかもしれない。
モスバーガーは、ライスとの相性が練られており完成度が高い
マックのごはんバーガーに関しては、「ハンバーガーのバンズをそのままライスに変えてみました!」という感が強く、ライスバーガーゆえの工夫というものがあまり感じられなかった。その点、モスのライスバーガーは、長くレギュラーメニューとしてラインナップされているだけあって、ライスとの相性がきちんと練られた商品に仕上がっている。
マクドナルドの今回のごはんバーガーの販売期間は11月上旬までとのこと。マクドナルドにおかれましては、みたびごはんバーガーキャンペーンを敢行する際には、ぜひともそうした点にも配慮し、さらなる完成度の向上を目指していただきたいものである。
(文=編集部)