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楽天、巨額投資の海外展開が失敗…各国から撤退の嵐でも、FCバルセロナと286億円で契約

楽天がスペインの名門サッカークラブ、FCバルセロナとパートナー契約を結んだが、早くも暗雲が漂っている。
8月3日、バルセロナきってのスタープレーヤーであるブラジル代表FWネイマールが、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に移籍した。移籍金はプロスポーツ史上最高額となる2億2200万ユーロ(約291億円)とみられている。
ネイマールは2013年にブラジル1部サントスFCからバルセロナへ移籍。14~15年の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で、大会最多タイの10得点を挙げるなど活躍してきた。バルセロナでは、絶対的エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに次ぐ“準エース”の立場だった。
豊富な資金力で大物選手を獲得してきたPSGが、バルセロナとネイマールの間隙をついた。現在の年棒1500万ユーロ(約19億5000万円)から倍増となる3000万ユーロ(約39億円)の5年契約という破格の条件を提示した。
7月13日、東京・二子玉川の楽天本社オフィス「楽天クリムゾンハウス」で開催した、楽天とバルセロナのパートナーシップ記念イベントに、三木谷浩史会長兼社長とともに、メッシ、ネイマール、ジェラール・ピケ(スペイン代表DF)、アルダ・トゥラン(トルコ代表MF)というスター選手が壇上に並んだ。
ピケは三木谷氏と個人的に親しいようで、「これはパートナーシップ以上のものだ。楽天は我々の家族の一員。我々と共通の価値観、哲学を持っていると思う」と話した。三木谷氏は満面に笑みを浮かべてうなずいたという。
ところが、「家族の一員」だったはずのネイマールがバルセロナを去った。ネイマールの人気はメッシ以上ともいわれている。パートナー契約を結んだばかりの楽天にとって最初の、そして大きな誤算となった。
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