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和解のチャンスを蹴った出光家の母子
宗像大社が創業家と経営陣と和解の席を設けた。7月26日付日本経済新聞は記事『迫真 出光、合併の賭け(中)』の中で、1月6日に佐三氏の長男で名誉会長の出光昭介氏が社長の月岡隆氏と共に本殿に参拝し、その後、昼食を共にしたと報じた。
昭介氏が「できれば、けんかしたくない」と漏らした言葉に、脈ありと踏んだ代理人(当時)の浜田卓二郎弁護士は経営側と接触した。宗像大社での昭介氏と月岡氏の会食は、両者が歩み寄るきっかけになるはずだった。
しかし1カ月後、浜田氏は突如として解雇された。昭介氏の妻の千恵子氏と二男の正道氏が合併に断固反対の立場から、経営側に譲歩しようとしている浜田氏のクビを切ったという。
「週刊新潮」(新潮社/6月29日号)も、千恵子氏と正道氏が創業家の方針を決めていると報じた。いまや創業家の実権は、昭介氏から千恵子氏・正道氏の母子に移ったということだ。
つまり、宗像大社が用意した創業家と経営陣の和解のチャンスを、千恵子氏・正道氏母子が蹴ったかたちだ。そのため、創業家は宗像大社のありがたいご加護を失うことになるのではないのかと懸念する声が出ている。
(文=編集部)
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