1969年10月にテレビ放送がスタートし、2013年には「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録にも認定された『サザエさん』(フジテレビ系)。放送50周年も視野に入り、誰もが認める国民的テレビアニメといっていいだろう。
しかし11月上旬、その『サザエさん』存続に黄信号が点った。長期にわたって同番組のスポンサーを務めてきた東芝が、経営不振によって、スポンサーから降板する可能性が高いと報じられたのだ。
東芝は2015年に明るみに出た不正会計問題が尾を引いているのみならず、アメリカでの原子力事業に失敗するなど、債務超過に陥っている状態。日本経済新聞記事によると、9日に都内で開かれた2017年度第2四半期決算説明会において『サザエさん』絡みの質問が投げかけられ、取締役兼代表執行役専務の平田政善氏が「構造改革の一環としてすべての経費の有効性を洗っている。スポンサーについては、スポーツも含めいろいろな可能性を検討している」と言及したという。
東芝が『サザエさん』から撤退する可能性は以前からたびたび指摘されてきたが、日に日に現実味を帯びてきている。
そんななか、いち早く後継スポンサーとして名乗り出たのが、美容外科の高須クリニックである。
同クリニック院長の高須克弥氏はツイッターで「電通とフジテレビにすぐに連絡した」「値段交渉開始なう」(原文ママ、以下同)などと告白しており、同氏が『サザエさん』のスポンサーになるのは本当なのかと驚く一般人に対し、「本当です」と明言している。
そこで、高須氏に直接確認すべく、高須クリニック広報部に取材を申し込んだが、「今後しばらくは予定が立て込んでおり、取材を受けるのは難しい」との回答を得たため、同氏のツイッターなどでの発言から真意を探っていきたい。