高須氏のスポンサー対応は気まぐれではなく、信念に基づき常に本気
この出来事をきっかけに『報道ステーション』の偏向報道が改善されたと感じる視聴者も多かったようで、高須氏の並外れた影響力や行動力のほどがうかがえる。
なお、高須クリニックはラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送/現『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』)のスポンサーでもあったが、スポンサー就任へと至る経緯は非常にユニークなものだった。
パーソナリティの岡村隆史は2014年4月の放送回で、当時世間を騒がせていた小保方晴子氏のSTAP細胞論文問題に触れ、高須氏が小保方氏を支援してはどうかと提案。高須氏は例によってツイッターを活用し、「小保方さんには関わりたくありません」と却下したが、翌週の放送回で岡村が「逆にウチの番組のスポンサーになりませんか」と呼びかけると、高須氏は「OK。スポンサーやる」と快諾した。
『ナインティナインのオールナイトニッポン』は20年以上続いていた長寿番組だったとはいえ、高須氏が何に心を動かされたのかは、本人のみぞ知るところだろう。
しかし、高須氏は今回の『サザエさん』の一件で、スポーツ報知の取材に「筋を通す人が好き」と語っており、お気に入りの登場キャラクターにはサザエさん一家の大黒柱・磯野波平を挙げていた。
そんな高須氏が、先述した『5時に夢中!』における西原氏への一方的な処遇を不服に思ったのは無理もなく、自分の信念にはいつでも筋を通している。一見、『明日、ママがいない』や『ナインティナインのオールナイトニッポン』、そして『サザエさん』へのスポンサー立候補が勢い任せの行動のようでも、実際には単なる話題づくりではないと考えられるのだ。
『サザエさん』のスポンサーが切り替わるとすれば、早くても来年3月といわれているが、それまでに高須氏がさらなるアピールを繰り広げるのかどうか、東芝の去就と合わせて注目したい。
(文=A4studio)