新型コロナウイルスの影響により、さまざまな業界が損害を受ける昨今だが、コンビニ大手3社のひとつであるローソンも例外ではない。2月度の既存店売上高は、前年同月比96.4%、客数は前年同月比88.1%となり、油断できない情勢となっている。
そんなローソンだが、今季も定番商品を始め、期間限定の商品などバリエーションに富んだ品々が販売されており、「ウチカフェ」シリーズがリニューアルを繰り返し定番商品になるなど、商品開発にも工夫を凝らしている印象を受ける。一方で、なかには人々の支持を得られていない商品が目につくのも事実だ。
そこで今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、ローソンの食品を独自でリサーチし、この春、買ってはいけない商品を5つ選出。あくまで編集部の独断によるセレクトではあるが、ローソンでの買い物の際にぜひ参考にしていただければ幸いである。
ウチカフェ タピオカミルクティー 240g/238円(税込、以下同)
最初にご紹介するのは「ウチカフェ タピオカミルクティー 240g」。タピオカの流行はすっかり廃れた印象があるものの、タピオカ専門店は今なお存在し、一定数のファンがいることは確か。だが、専門店のタピオカのようなクオリティを求めてこの商品を手に取ると、ガッカリしてしまう可能性が高いだろう。
いわゆるモチモチとした食感の本格的なタピオカをイメージして飲むと、その弾力のなさに落胆してしまう。また、当サイトの2021年1月のローソン「買うべき」記事では、黒糖ミルクの濃厚で本格的な味わいを評価したうえで、「ウチカフェ タピオカ黒糖ミルク 255g」を取りあげたこともあったが、今回取り上げているこちらのミルクティーに関していえば、可もなく不可もなくといった味わい。
タピオカ専門店と比べればリーズナブルではあるのだが、この商品に238円出す価値があるかというと、実に微妙なところ。タピオカファンや、タピオカドリンクを初めて飲むという方は、やはり値段は高くても専門店のタピオカドリンクを飲むことをオススメしたい。
味噌マヨで食べる野菜スティック/248円
続いての「味噌マヨで食べる野菜スティック」は、スティック状の大根、にんじん、きゅうり、キャベツをオリジナルの味噌マヨにつけて食べる商品。
野菜不足が補えるといった点では重宝しそうだが、SNS上では「某コンビニの野菜スティックの方が美味しい」「特別美味しいという訳でもない」といった、味に関する厳しい意見がちらほら……。
値段相応の野菜の新鮮さやシャキッとした食感を求めていたのだが、そこまで感じることができないというのが率直な感想。加えて、味噌マヨの味に関しては申し分ないのだが、野菜をつけて食べていくうちにあっという間になくなってしまうので、ソースの少なさも改善すべき点だと思われる。
またキャベツの割合が多く、キャベツの含有率を高めることで野菜の総量を稼いでいるのではないかと疑ってしまうレベルだ。味と量の少なさから、コストパフォーマンスの悪さを感じざるを得ないだろう。
たこわさび/198円
調理の必要がなく、開封後すぐに食べられるコンビニのおつまみは、忙しいビジネスパーソンにとっては嬉しいメニューだろう。次に紹介する「たこわさび」もそんな定番おつまみのひとつだが、「想像の100倍くらい辛くて鼻が痛くなる」「おまけに生臭い」といったネットユーザーの厳しい意見が目立つ、要注意な商品となっているのだ。
食べてみると、食感こそ悪くないものの、確かに生臭さが鼻をつく。さらに食べ進めていくと、ツーンとした想像の上をいく辛さに箸が止まってしまうほどなのである。辛い物が得意な人なら食べられるだろうが、それでも味が生臭いため、買ってはいけない商品に挙げさせていただいた。
マチノパン ピスタチオたち 2個入/150円
昨今のピスタチオブームとも相まって、コンビニでもピスタチオスイーツをよく目にするが、こちらの「マチノパン ピスタチオたち 2個入」も、そのブームに乗った商品だろう。
ピスタチオということで話題性は十分あるし、150円という低価格も嬉しいポイントだが、「ピスタチオの風味が薄い」「パン生地もナッツの主張が激しい」などといった購入ユーザーの声が上がるほど、イマイチな完成度となっている。
ピスタチオペーストを練り込んだパンは、香ばしい風味が感じられ悪くはないのだが、問題はやはりピスタチオクリームの味の薄さだろう。また、そのクリームの量の少なさも、疑問を投げかけたくなる。
この商品を手に取るのは、おそらくピスタチオの風味を思う存分味わいたいという方だろうから、ピスタチオ好きの人には特に物足りない味となっていると感じた。
スティックおにぎり だし香るひれかつ/180円
最後にご紹介するのは、「ひれかつ」が入ったスティック状の新食感おにぎり「スティックおにぎり だし香るひれかつ」。だしが染み込んだひれかつと玉ねぎを、だしで炊いたご飯で巻いた、見た目からしてインパクトのある商品となっている。
その美味しそうな見た目や物珍しさに思わず手を伸ばしたくなる商品だが、ネット上では、「食べにくい」「予想していたものと違った」「リピはないな」といった感想が多数上がっているのだ。
実際に袋の上から持って食べ進めていくと、形が崩れてしまい食べにくさを実感。温めて食べると、さらに米がぽろぽろと落ちて崩れていくので要注意である。また、なかに入っている「ひれかつ」が大きいのは嬉しいが、周りのご飯の量が少なくバランスの悪さを感じた。成人男性であればおやつ感覚で食べられてしまうような小さいボリュームのものに、わざわざ180円払って買おうとは思わないのではないだろうか……。
味に関しても、米と具材ともに味が薄く、満足感が得られにくい。「かつ丼のような新感覚おにぎり」と商品の紹介文に記しているからには、タレの濃さや量を改善してもらいたいところである。
ローソンの「この春、買ってはいけない商品5選」はいかがだっただろうか。今回ご紹介したような、購買意欲を掻き立てるようなネーミングや、物珍しい見た目に惑わされることなく、本当に満足のいくものかどうか、見極めて購入してもらいたい。
※情報は2021年4月9日現在のものです。