西武ライオンズの売却はどうなる？　西武HD株主総会でサーベラスと最終対決

　最近、サーベラス側はこうした従来の主張・発言を覆し、否定する発言を行う際に、“オンレコ”（発言を記録・報道しても構わない）としている。こうした姿勢の変化により、マスコミは、サーベラスが従来からの主張・発言を変更していないような誤解を生じている。

　西武HD、サーベラスのどちらの主張がビジネスを行っていく上で良い選択なのか、株主などステークホルダーにとってベストな選択なのかは確かではないが、“生き馬の目を抜く”ようなビジネスの世界においても、交渉は公正に正々堂々と行われるべきであり、一部の株主の有利になるような交渉が行われるべきでないのは確かだろう。
（文＝鷲尾香一／ジャーナリスト）