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コスパおかしい…焼肉ライク、2千円「7時間」食べ放題が終了か、衝撃の事実判明

文=Business Journal編集部
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「焼肉ライク」のHPより

 焼肉チェーン「焼肉ライク」が実施中の7時間の無制限食べ放題サービス「シン・メガホセット」が、一部で話題を呼んでいる。人気メニューの「メガ盛りセット」のほか、「ねぎ塩カルビ」「スタミナカルビ」「ちょい足しカレー」「TKGセット」なども対象で、価格はどれだけ食べても2170円(税込み)という破格の安さ。客側からすれば、コスパが良いというレベルを超えて「コスパがおかしい」ともいえ、いかにも採算度外視という焼肉ライクの姿勢がうかがえるが、今回の食べ放題サービスを始めた狙いや利用状況などについて運営会社に問い合わせたところ、意外な事実が判明した。

 全国に約90店舗を展開する「焼肉ライク」の歴史は浅い。それまでなかった「焼肉のファストフード」というコンセプトを掲げ2018年に東京・新橋に1号店がオープンすると、「気軽に一人焼肉」「注文から提供まで3分以内」「格安の価格設定」という要素が受け人気となり、瞬く間に店舗を拡大。男性客にとどまらず、多くの女性客も惹きつけている。店内には一人客用の席が並び、埋め込み式の無煙ロースターやウォーターサーバー、調味料の棚などが設置されている。

「テーブルは店員が運んできたトレイがハマるつくりになっており、客はタブレットで注文し、会計もセルフレジで行うことができ、客と店員双方の負荷を極力削減することでスムーズな店舗オペレーションが実現されている。かといって店内は牛丼チェーンのように殺風景な感じでもなく、木目調で女性でも入りやすい。客の回転率はラーメン店と同程度である一方、客単価はラーメン店より高いようなので、利益率はかなり良いと推察される。店舗では配送されてくるカット済のチルド肉を解凍して皿に盛りつけるだけなので、最小限の店舗人員で回すことができる。まさに『仕組みの勝利』といえる」(外食チェーン関係者)

すべての課題を解決してくれた焼肉ライク

「焼肉ライク」のメニューをみてみると、「バラカルビ」(50g)が240円、匠カルビ」(50g)が360円、「上ロース」(50g)が360円、「牛タン」が590円。焼肉にごはん、スープ、キムチ、玉ねぎが付いたセットとしては、「Wカルビセット」(200g)が1310円、「上ロース&ハラミセット(ネギシオダレ)」(200g)が1660円、「メガ盛りセット」(450g)が1860円となっている。

「これまで焼肉は人気の外食ジャンルだったものの、一人では行きにくいので一緒に行く人を探さなければならなかったり、高級店ではなくても一人当たりのお会計は軽く3000円は超え、さっと食べてさっと帰るというわけにはいかず長時間の滞在を覚悟する必要があり、何かとハードルが高いジャンルだった。かといって家で焼肉をやろうとすれば、煙やにおいの問題で難しい。そうした課題をすべて解決してくれたのが焼肉ライク。このビジネスモデルを発案したのは『牛角』創業者として知られるダイニングイノベーション会長の西山知義氏だが、牛角も、それまで高級なイメージのあった焼肉業態において、初めてリーズナブルな価格帯を実現することで成功しており、発想のベースは似ている。

 焼肉ライクの数少ない課題としては、肉の質があげられる。以前から『脂身の部分が多い』『肉の一部が凍ったまま提供される』という声が聞かれるが、店舗によって提供時の肉の質にバラツキがある印象は否めない。焼肉ライクの店舗は大半がフランチャイズ店なので、このあたりは今後、改良が期待される。もっとも、焼肉ライクの主要客は『そこそこの味でよいので安く食べたい』という人がメインなので、品質向上が価格上昇につながることを客は望んでいないだろう。現状、料理のクオリティと価格のバランスは十分に魅力的といえ、顧客側からみたコスパはかなり良いので、あまりtoo muchな品質を追う必要はないのかもしれない」(同)

「終了日程を調整中です」

 そんな「焼肉ライク」が提供しているのが、7時間の無制限食べ放題サービス「シン・メガホセット」だ。東京・新宿西口店や大阪・天満橋店など12店舗のみで実施されており、席の予約は不可で時間は平日11~18時。金沢諸江店、国立店、高崎緑町店、函館漁火通り店のみ終日実施となっている。焼肉ライクはHP上で「誰にも気を使わず、焼肉に集中する、究極の自分だけの時間をぜひお楽しみください」とPRしているが、気になるのは、なぜこのような斬新なサービスを実施しているのか、そして、利用する客はどれくらいいるのかという点だ。そこで運営会社に聞いたところ、

「現在キャンペーンの終了日程を調整中です」

との回答が寄せられ、衝撃の事実が判明した。前出の外食チェーン関係者はいう。

「無類の焼肉好きでかつ大食漢の人にとっては、これほど魅力的なサービスはないだろうが、昨年6月に始めて現時点では12店舗のみでの実施ということから、あまり利用者が広がらなかったということではないか。運営会社としては、今回の食べ放題の利用状況を分析して何かデータを得る目的で試験的に実施していた可能性もある。いずれにしても、そろそろ終わるかもしれないということなので、一人で気兼ねなくたっぷり時間をかけて好きなだけ焼肉を堪能したいという人は、今のうちに利用しておいたほうがよいでしょう」

(文=Business Journal編集部)

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