日本ハムのウインナー「シャウエッセン」の調理法について、マツコ・デラックスが「ボイルしてから焼く」という方法を紹介し、ネット上で実践した人たちから「やってみたらおいしい!」との報告が相次ぐなど話題を呼んでいる。ネット上での反響や調理のコツなどに関してメーカーに話を聴いた。
「シャウエッセン」は、かつてはレストランなどでしか食べられなかった羊の腸を皮とし、中身に粗びき豚肉100%を詰めた日本初の本格派ウインナーソーセージとして1985年に誕生。ウインナー市場では比較的高価格帯ながら消費者からの支持と信頼度が高く、現在に至るまで日本ハムの主力商品としてトップブランドの地位を維持している。実は加熱済みなのでそのままでも食べられるのだが、ボイルしたり焼いたりするとウインナーの醍醐味であるパリッと感がアップするので、ひと手間かけている人が多い。
話題の発端となったのは、8月14日に放送されたテレビ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で、“裕福の新基準”として「裕福とは…日々の買い物でシャウエッセンを値段ノールックで選べる家庭のこと」というSNSの書き込みが紹介されたこと。この流れで、マツコが関ジャニ∞・村上信五に「シャウエッセン」の食べ方について「ボイル派? 焼き派?」と質問。村上が「ボイル。昨日もスタッフとその話になってん」と返すと、マツコが「あれね、ボイルしてから焼くらしいわよ」と説き、村上は「なんですって!?」と驚きの声を上げた。
村上は「焼くなら焼く、ボイルはボイルやろ」と納得がいかない様子だったが、マツコは「遅れてるわ。ボイルしてからそのまま焼くんです。そうすると1番おいしいって、だいたいこの何年間で検証されたんですよ」と力説。この調理法は過去にもネット上などで話題になったことはあったが、スタジオの観客たちに「知ってる人?」と聞いても数人しか手を挙げず、まだそれほど広まっていないことが判明した。
マツコは「皆さん、ぜひこれから、ひと手間かかりますけど」と前置きしながら、「なみなみの水とかじゃなくていいんですよ、ちょっと蒸す感じでもいいから(鍋やフライパンに)お水を引いて少し茹でたあとに、お水が切れたら(そのまま焼いて)」と手順を説明。村上は「そのままの鍋でってことね。ワオ、知らんかった。ありがとうね」と感謝していた。
放送後、この方法を試した人たちからSNS上で「マツコさんが言ってた、シャウエッセンの茹でからの焼き、美味しい!」といった声が続出。「ウチは昔からそうしてる」「私は茹で焼きと呼んでます」といったコメントもあり、以前から実践しているという人もいるようだ。
この調理法が話題になっていることについて、日本ハムの広報IR部に話を聴いた。
「Twitter(現X)でも拡散されておりますが、新たなシャウエッセンのおいしい食べ方がご紹介できており、うれしい限りです。今回、マツコさんからもご紹介いただいた『少しの水でボイルしながら最後は焼き上げる』というやり方については、少ない水で調理できる手軽さがポイントです。水が蒸発した後は、強火で長時間炒めず、じっくり加熱していただければ、皮が破れず、パリッとした食感が実現できます」(日本ハム広報IR部:萩村さん)
マツコが紹介した方法については、メーカーも太鼓判を押しているようだ。さらに、同商品の公式ホームページでは、鍋を沸騰させて弱火にしてから3分間茹でるという「黄金の3分間ボイル」というおすすめの調理法が掲載されており、ほかにネット上では「レンジでチンが手軽でおいしい」といった声もある。
「シャウエッセンの調理法については『(1)黄金の3分間ボイル』『(2)レンチン』『(3)少しの水でボイルしながら最後は焼き上げる』の3つが推奨されておりますが、どの調理方法でもパリッとしたおいしさをお楽しみいただけます。シャウエッセンは、旨み成分や脂肪分が溶け合い、天然の羊腸が張り詰めて、噛んだ時にひときわ高く『パリッ』と音がするように配合しております。最大の特徴である『パリッとした美味しさ』を生み出す厳選された羊腸がお肉の美味しさを逃さず閉じ込め、それぞれのやり方で加熱した際に、うまみ成分や脂肪分が溶け合い羊腸がピンと張り詰めて、噛んだ時にひときわ『パリッ』とした食感が味わえます」(同)
自分に合った調理法でパリッと感を増すことで、シャウエッセンを食べる楽しみがより広がりそうだ。