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手芸ビジネス、なぜ密かにブーム?ゲーム市場に匹敵~レシピ紹介サイト、カフェ…

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●混沌とした時代に手芸で癒やし

「08年のリーマンショック以降、編み物をする人は増えています。編み物やソーイングは、単純作業の繰り返しです。無心にひたすら手を動かしていると癒やされます。ちなみに、編み物をする人は、専業主婦でかつ、家庭での可処分所得の高い人が多いです。生活に余裕ができたら、落ち着いた生活をしたいと考える人が多いのかもしれません」(同)

 リーマンショックで多くの資産を失った人や、 デジタルな生活に疲れた人が癒やしを求めるには、ちょうどよい趣味なのかもしれない。「ニットカフェ」と呼ばれる、コーヒーやスイーツとともに手芸を楽しめるカフェも全国に広がりつつあり、ステッチステッチでも編み物のワークショップを行っている。

「もちろん、男性も参加OKです。むしろ大歓迎です。」(同)

手芸ビジネス、なぜ密かにブーム?ゲーム市場に匹敵~レシピ紹介サイト、カフェ…の画像3オフィス街として知られる新橋で営業しているニットカフェ。都会生活に疲れたら、静かな空間で編み物をして癒やされるのもよい
手芸ビジネス、なぜ密かにブーム?ゲーム市場に匹敵~レシピ紹介サイト、カフェ…の画像4ステッチステッチで行われている、手芸のワークショップ。男性も参加可能

 手芸ビジネスの需要は、確かに存在することがわかった。小田氏の話によれば、景気回復により可処分所得の増える家庭が多くなれば、手芸に興味を持つ人も増えるはずだ。また、手芸のレシピが体系的に整理されれば、つくり方を知っている人が少ないもの、例えば手縫いの浴衣などをつくれる人が増加し、手芸文化を後世に継承できるようになるだろう。「手芸の『クックパッド』」の今後に期待しよう。
(文=久我吉史)

BusinessJournal編集部

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