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ニトリ「値下げ祭り」で店員が悲鳴か…SNS上の裏技や情報を信じてキレる客

文=Business Journal編集部
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ニトリ
ニトリ本店(「Wikipedia」より)

 ニトリでゲリラ的に値下げ祭りが行われているとしてSNS上で大きな話題になっている。なかには元値から9割近く割り引かれている商品もあり、品切れになる前に入手しようと店舗に駆け込む客も少なくない。一方で、少しでも安い商品を購入するために、店員や他の客に迷惑をかける客も散見され、批判の声があがっている。

 家具のみならずインテリアや家電、日用品雑貨まで幅広く取り扱うニトリには、熱心なファンも多い。頻繁に訪れては、掘り出し物や便利グッズを見つけてSNSに報告している人も見かけられる。

 そんなニトリファンの一部から、「ニトリが値下げ祭りやってる」「年度末のゲリラセール開催中」などの報告が数日前からSNS上に上がり始めた。同時に、「値下げ価格の貼り替えが追い付いていない」「どの商品が値下げ対象かわからない」といった指摘が噴出。それに合わせるように、独自の値下げ対象品リストを作成して公開する人や、値下げ品を効率よく購入できるという“裏技”も現れた。

 だが、それらの情報が混乱を生んでいるのだ。たとえば、“値下げ対象品リスト”に載っている商品でも、型番やバージョンが異なると値下げされていない場合もある。それにもかかわらず、「これは値下げされているはずだ」と店員に詰め寄る客もいると報告されている。また、とりあえず商品をレジに通してみて、値下げされていないとわかると、購入をキャンセルする立ち去る客もいるという。これを“レジチャレンジ”などと呼ぶ向きもある。

 さらに、「スマホのニトリ公式アプリで商品のバーコードをスキャンして値段が表示されなければ値下げ対象」という“裏技”が、まことしやかにSNS上で拡散されると、実際に店舗で試す客が続出。値段が表示されない商品が必ずしも値下げ対象ではないようだが、なかには「裏技は本当だった」などと投稿する向きもあることから、拡散は加速した。

 ニトリで値下げされている商品を求めるファンが殺到した結果、X上ではニトリ従業員の知人と称するユーザーが、「数えきれないほどの迷惑行為が発生」していると苦言を呈している。その迷惑行為とは、

・赤字プライス(値下げした価格の表示札)を持っている従業員を付け回す
・作業中の様子を撮影する
・値下げリストを持ってきて、「どれが残っているか探して」と言われる
・レジチャレンジして、値下げ対象でないものを放置する
・「拡散された裏技を使ったのに値段が下がっていない」とキレる
・在庫がない、値札が貼られてないことにキレる

などだという。

 そこで、Business Journal編集部はニトリ広報部に話を聞いた。

――現在、行われているセールで、なかには9割近く値下げが行われている商品もあるとのことですが、どういった基準で、どれほどの商品が値下げされているのでしょうか。

ニトリ広報担当「今回お問合せいただきました内容についてですが、当社は、商品の入れ替えに伴い在庫限りとなった商品から一部の商品を選び、値下げして販売しています。個々の商品毎に値下げ幅はまちまちですが、それぞれは全国で均一な価格で実施しています」

――年度末には毎年行われているとの声もありますが、事実でしょうか。

ニトリ広報担当「今回は、対象となった商品数が多かったことから、特別なものとお考えになられた方がいらっしゃったのでないかと思いますが、特別なセールを行っているわけでも、年度末に限定して行っているわけでもなく、商品の入れ替えに伴い通常行っている値下げ販売の一環です。大勢のお客様にお越しいただく時期にあたっているため、多数の商品を対象といたしました。在庫限りでございますが、ご利用いただければ幸いです」

――対象商品が多すぎ、値札貼りが追い付いていないとの指摘もありますが、事実でしょうか。

ニトリ広報担当「一部店舗にて、値札の差し替えが正しく行われていなかったとすれば申し訳なく、今後その様なことのないように努めてまいります」

――①値札貼りが追い付いていないことから、「レジチャレ」といわれる、とりあえずレジを通して、値下がりしていない商品は買わないという行為が頻発しているとの声があります。
②値下げの赤札を持っている店員を付け回すような迷惑客もいるとの声もあります。
③「アプリでバーコードを読み取り、値段が表示されない商品は値下げ対象」という裏技がSNS上で拡散されています。
④SNS上で「値下げリスト」が出回っていますが、これらは全店で値下げ対象になっている商品なのでしょうか。

ニトリ広報担当「当社以外の方がSNSに発信されている噂や情報等の真偽について、当社から申し上げられることはございません」

――値下げされている商品をSNS上にあげている方が散見されますが、店内での撮影やネット上に公開する行為は、ニトリさんでは許容されているのでしょうか。店内での撮影は禁止されているのではないか、と指摘する向きもあります。

ニトリ広報担当「商品、売場をスマホで撮影することについては制限を設けていませんが、お客様や従業員を特定できる形で撮影することのないようにお願いしております」

 ニトリには、“お、ねだん以上。ニトリ”のキャッチコピー通り、品質や利便性に照らして、手ごろな価格で提供されている品が揃っている。それが、さらに安くなっていると聞けば、客が殺到するのも無理はない。だが、他の客や店員に迷惑をかけないという最低限のマナーは守って買い物を楽しんでもらいたい。

(文=Business Journal編集部)

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