2024年11月12日、ベトナムのICTリーディングカンパニーであるFPTコーポレーションは、日本市場向けに「AI Factory」のリリースを発表した。AI Factoryは、NVIDIA社との包括的な戦略的パートナーシップに基づく、最新のGPUクラウドソリューション。ここでは、その詳細を紹介する。
企業独自のAIシステムの構築が可能に
AI Factoryは、NVIDIA社の「NVIDIA Hopper GPU」と、次世代GPUを搭載したクラウドソリューションで、これを活用することにより、企業は自社特有のニーズに合わせたAIシステムを構築することが可能になる。また、AIやクラウドの専門家によるコンサルティングサービスと組み合わせることで、より精度の高いシステム構築ができることも大きな特徴のようだ。
すでにベトナムや欧州では、教育分野における個別指導システムや、金融分野における不正取引検知システムなど、AI Factoryのユースケースは多岐にわたる。日本においても、カスタマーサービスをはじめ、様々な分野での活用が期待されている。
今回の発表会にともなって、FPTではこのAI Factoryを特別価格かつ、いち早く体験できる先行予約を開始。運用開始予定である2025年の2月25日に先立って、次世代のGPUクラウドソリューションを体験できる。
2億ドル投資による「AI Factory」設立と今後の展開
特筆すべきは、FPTがこのプロジェクトに2億米ドルを投資し、NVIDIA AI Enterpriseのソフトウェアとフレームワーク、NVIDIA H100 Tensor Core GPUsなど、最新技術を採用している点。これにより、生成AI、自動運転、グリーントランスフォーメーションなど、幅広い分野でのAIアプリケーション開発が可能となる。また、AI Factoryは、日本企業が重視するセキュリティ面でも万全の体制を整えており、安心して利用できる環境が提供されるとのことだ。
発表会では、日本を含むアジア太平洋地域が、GPUクラウド市場で最も成長を見せている地域であることも語られた。AI Factoryは、多くの日本企業が懸念するセキュリティ体制に関しても万全であることから、日本のさまざまなステークホルダーのデジタル改革促進、GPUクラウド市場の拡大に大きく寄与すると考えられる。
FPTは本パートナーシップを通じて、自動車、製造業、銀行、金融サービス、保険など主要産業向けにエンド・ツー・エンドの生成AIサービスを提供し、企業の生産性向上と自動化を支援していく方針のようだ。
また、教育機関においてもNVIDIAのプログラムを活用したAI人材の育成に力を入れている。5年以内に3万人以上の学生にリーチすることを目標とし、大学や高校の教育カリキュラム、研修プログラムにAI教育を組み込む計画。また、NVIDIA GeForce NOWと協力し、クラウドゲーミングの開発も計画している。
このような取り組みを通じて、FPTはNVIDIAとともにベトナムをAI国家へと変貌させるビジョンの実現を目指す。FPTの創業者兼取締役会長であるチュオン・ザー・ビン氏は、デジタルトランスフォーメーション、AI、クラウド、教育の分野でリーダーシップを発揮し続け、技術とトレーニングを通じてベトナムを世界のAIハブに成長させていくと表明している。
FPTは 30年以上の歴史を持つベトナム発のグローバルIT企業
FPTコーポレーションは、ベトナムに本社を置く世界トップクラスのテクノロジー/ITサービスプロバイダー。テクノロジー、テレコミュニケーション、教育の3つの主要部門で事業を展開し、世界中の企業や組織に革新的なソリューションを提供している。2023年時点で売上高21億7000万USドル、従業員数4万8000人以上を擁するFPTは、本サービスを通じて日本のデジタル改革促進とGPUクラウド市場の拡大に大きく貢献することが期待される。
※この記事はPRです