「ROUTEPAYリモコン」が実現する次世代テレビインターフェース

動画配信の普及によって、テレビの役割は大きく変わりました。
しかしその進化は、“コンテンツを見る”ことにとどまっています。
では、その先にどのような可能性があるのでしょうか。
テレビで会話ができ、サービスを利用し、決済まで完結する。
そんな未来を描くのが、株式会社PAY ROUTE、アイディオ株式会社、とソニーグループ株式会社が手がけるSONY Acceleration Platformの支援で提供するのが、「ROUTEPAYリモコン」です。
ソニーグループは、デザインや品質及び設計を担当しています。
テレビ通話アプリ「HOTLINE TV+®」や決済機能「TV PAY®」と連携し、リモコンひとつで多様なサービスを利用できる新たなテレビ体験を実現します。
今回は、ROUTEPAYリモコン開発の背景や機能、そしてその先に見据える“テレビの未来”について、アイディオ株式会社の稲毛浩氏に話を聞きました。
※「HOTLINE TV+®」はアイディオ株式会社の登録商標です。
テレビの新時代をつくる、ROUTEPAYリモコンとは

——ROUTEPAYリモコン開発のきっかけを教えてください。
ROUTEPAYリモコンの開発に先立ち、私たちはテレビ電話アプリケーション「HOTLINE TV+®」の開発に取り組んでいました。
しかし、スマートフォンやパソコンの操作に不慣れな方にとっては、こうしたサービスを十分に活用できないという課題がありました。
そこで、誰もが日常的に使っているテレビとリモコンでビデオ通話ができれば、そのハードルを下げられるのではないかと考えたのが、開発の出発点です。
コロナ禍を経て動画配信サービスが普及し、テレビの性能が向上していたことも後押しとなりました。
開発にあたって重要だと感じたのが、「いかに迷わず起動できるか」という点です。
実際にNetflixなどの動画配信サービスが普及した背景には、リモコンに専用ボタンが設けられ、ワンタッチで起動できるようになったことが大きく影響しています。
しかし、テレビメーカーの純正リモコンに新たなボタンを追加するには、多大なコストがかかるのが現実です。
そこで、自社でスマートテレビ対応型のリモコンを開発し、HOTLINE TV+®をはじめとした機能をショートカットで起動できる設計にすることで、より多くの方に使ってもらえる形を目指しました。
——テレビ通話機能に加え、決済機能を搭載した背景について教えてください。
テレビリモコンによる決済は、これまでも多くの企業が挑戦してきた領域ですが、実用化のハードルが高く、実現には至っていませんでした。
一方で、高齢化やデジタル格差が進むなか、テレビ上で安全に決済ができれば、テレビショッピングなどさまざまなシーンへの応用が期待できます。
そこで、独自の認証技術「RC-Auth®」を持つPAY ROUTEと連携し、リモコンで完結する決済体験の実現を目指しました。
——ROUTEPAYリモコンのハードウェア開発では、ソニーグループの支援を受けています。開発時に苦労した部分はありますか?
開発にあたっては、私たちとソニーグループとで専門領域が異なることから、前提となる知識や視点にギャップがありました。
リモコンというハードウェアに関する知見は非常に高度で、私たちはリモコンに関する知識を学びながら開発を進めていく必要があったのです。
ひとつひとつのやり取りにも、かなり時間をかけていた記憶があります。
また、スマートフォンのように直感的なタッチ操作ができないリモコンにおいては、ボタン配置やカーソルの動きなど、UI/UXの設計にも多くの議論を重ねています。
従来の操作体系にとらわれず、より多くの方にとって使いやすい形を模索したプロセスも、印象に残っています。
機能とセキュリティ設計から見える“全世代仕様”

——ROUTEPAYリモコンの特長や機能を教えてください。
まず、テレビの機種を問わず使用できる点に加え、通信方式にBluetoothを採用していることが特長です。
従来の赤外線リモコンとは異なり、テレビに向けなくても操作が可能で、通信速度にも優れています。
たとえば、テレビ電話中にリモコンを受話器のように耳に当てたままでの操作も可能です。
もうひとつの大きな特徴が、リモコン操作を1台で完結できる点です。
現在のテレビ周辺機器では、機能ごとにリモコンが分かれているケースも多く、ユーザーが複数のデバイスを使い分けなければならない状況が生まれています。
たとえば、スマートテレビのリモコンではカーソル操作が中心となる一方で、チャンネル切替がしづらい、あるいは対応していない場合もあります。
ROUTEPAYリモコンでは、アプリの選択やカーソル操作はもちろん、チャンネル操作やカラーボタンなど、従来のテレビ操作に必要な機能も搭載しています。
とくにカラーボタンは、海外メーカーの純正リモコンでは省略されることも多い機能ですが、日本の視聴環境においては重要な要素です。
さらに、任意のアプリをワンタッチで起動できるショートカット機能も備えています。
——ユーザーの使いやすさ向上のため、工夫した点はありますか?
スマートテレビの操作においては、「今どこにカーソルがあるのかわからない」といった声も多く、カーソル操作のユーザビリティ向上には特に注力しました。
具体的には、画面上で不要なスクロールが頻発しないよう設計するほか、リモコン上の表示や操作内容が直感的に理解できるよう工夫しています。

——ROUTEPAYリモコンの最大の特長である「決済機能」を搭載することのメリットは、どのようなところにあるのでしょうか?
テレビショッピングや画面上のモールにおいて、QRコードの読み取りや通話を介さず、その場で直接決済できる手軽さは大きなメリットです。
加えて、Webサイトのように広告が表示されないため、よりシンプルでストレスの少ない購買体験を提供できる点も特徴だと考えています。
なかでも特に重要なのが、セキュリティの観点です。
テレビは家族全員が利用するデバイスであるため、高齢者や子どもがフィッシング詐欺や不正利用の被害に遭うリスクも想定されます。
その点、決済のルートをPAY ROUTEの特許技術「RC-Auth®」を活用したTV PAY®に限定することで、安全性を担保しています。
こうした“誰もが使うデバイス”であるテレビにおいて、安全かつ簡単に決済できる仕組みをリモコンで実現することは、技術的にも非常に難易度の高い取り組みでした。
——これだけの機能が搭載されていながら、購入がしやすい価格での提供になるとお聞きしました。これが可能な理由はどこにあるのでしょうか?
HOTLINE TV+®や決済機能など、リモコン自体にさまざまな付加価値を持たせている点が大きいと考えています。
ハードウェア単体としての収益だけでなく、これらの機能を通じた継続的な利用やサービスの広がりによって、今後の収益を見込める設計になっているためです。
今後はスピーカーの搭載など、さらに利便性を高める機能の追加も視野に入れています。リモコンを受話器のように使うだけでなく、少し離れた場所でテレビを視聴しながら、手元のリモコンから音声を聴けるような使い方も実現していきたいと考えています。
ハードウェアとサービスの両面から、付加価値を高めていきたいですね。
ROUTEPAYリモコンが導く未来のテレビ像

——テレビ通話アプリであるHOTLINE TV+®と、ROUTEPAYリモコンが連携することでできることや今後の可能性について教えてください。
ROUTEPAYリモコンにはすでにHOTLINE TV+®のボタンが搭載されているので、アプリの起動から通話を始めるまでの動作が非常にシンプルです。
この使いやすさは、デジタル格差という課題にアプローチできるものだと考えています。
HOTLINE TV+®では、すでにオンラインでの行政相談や診療をスタートさせているのですが、誰一人として取りこぼさず利用ができるようにする、というものは行政からもリクエストとして強くあったものです。
画面の大きさもあり、スマートフォンやタブレットよりも実際に対面で喋っている雰囲気に近く、安心感をもって会話ができる、文字が大きく表示されるなどの部分も評価されています。
今後、決済機能が搭載されることにより、オンライン診療の支払いなどもテレビ画面上で可能になります。
より生活に根ざしたツールとしての活用が期待されます。
——今後、ROUTEPAYリモコンは社会にとってどのような存在になると考えていますか?
ROUTEPAYリモコンはよい意味でリモコンでしかなく、それ以上にもそれ以下にもならないと考えています。
新しいデバイスとは異なり、誰もが日常的に使っているものであるため、使い方が伝わらない、あるいは使いこなせないといったハードルが低い、ということですね。
テレビを買い替えた場合でも同じリモコンを継続して使用できるため、操作方法や利用体験が分断されにくい点も“リモコンであること”の重要なポイントと捉えています。
今後は、ショートカット機能を通じてさまざまなアプリケーションを利用できる“入口”として進化させていくとともに、スピーカーやマイクなどの機能拡張も進めていく想定です。
その結果としてリモコンでありつつも、家族とのコミュニケーションや見守り、オンライン診療や行政相談など、テレビを起点とした新たな生活インフラとしての役割も担っていけるのではないかと考えています。
——ROUTEPAYリモコンはテレビにどのような変化をもたらすでしょうか?
スマートフォンが“通話のための端末”から“さまざまなサービスを利用するプラットフォーム”へと進化したように、テレビにも同様の変化が起きていくと考えています。
ネット接続が前提となった今、テレビは単にコンテンツを「見る」ためのデバイスではなくなりつつあります。
とくにテレビは大画面であること、そして家族で共有するデバイスであることから、スマートフォンとは異なる役割を担います。
コミュニケーションや情報取得、さらには決済など、双方向のサービスを利用する“家庭単位のプラットフォーム”として進化していくのではないでしょうか。
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テレビは、ただ眺めるだけの存在ではなくなりつつあります。
その変化は、大きなデバイスではなく、手の中のリモコンから始まるのかもしれません。
ROUTEPAYリモコンは、そんな“次の当たり前”をつくろうとしています。
※本稿はPR記事です。





