ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 2ちゃん転載禁止、まとめサイト危機  > 2ページ目
NEW

2ちゃん転載禁止で、危機迎えるまとめサイトの課題と今後~問われるコピーの是非と境界線

【この記事のキーワード】

●問われるまとめサイトの是非

 大量の情報の中から価値のある情報を選別して提示する行為を意味する「キュレーション」。キュレーションプラットフォームを自称する「NAVERまとめ」では、他のウェブサイトからのコンテンツのコピーで構成された「まとめ」がユーザーによって毎日大量に生産されています。有益だと認められ、多くのトラフィックを集めた「まとめ」制作者には、サイトで発生した広告収入の一部が優先的に振り分けられます。Tumblr(タンブラー)などのSNSでも、リブログという名称でコンテンツをコピーして共有することがコミュニケーションの一手法として認められている感があります。

 これらのサイトで生み出されるコンテンツの中には、通常認められている引用の範囲を超えたコピーコンテンツも多く、その行為の可否の境界線はとても曖昧で、ユーザーによっても認識は千差万別です。今回、話題となっている「2ちゃんねるまとめ」に関しても、「2ちゃんねるには普段読みに行かないけど、まとめサイトは読みやすい」「便利だ」など、その存在を支持する声がある一方、「2ちゃんねるユーザーの書き込みを無断でコピーして収入を得る行為は納得できない」という嫌悪感をあらわにする声も根強くあります。

「2ちゃんねる」の前管理人・西村博之(ひろゆき)氏は、まとめサイトで恣意的なまとめを繰り返して問題を起こしていたサイトに対し、名指しで転載停止を言い渡した一方、その他のまとめサイトには、ニコニコ動画内のニコニコ大百科への登録を促す(登録にはニコニコ有料アカウントが必要)だけで、禁止を明言することはありませんでした。ひろゆき氏がどのようにまとめサイトを扱っていこうとしていたのか、今となっては知る由もありません。

 Jimによって運営体制変更声明が発表される前日、ひろゆき氏はTwitter上で次のようにつぶやきました。

「こうしてささやかに終わり、時代は変わっていくんですなぁ」

 まとめサイトの是非、あなたはどのように考えますか?
(文=アクトゼロ)

●株式会社アクトゼロ(http://www.actzero.jp/
企業及び官公庁のソーシャルメディア活用、ソーシャルデータ分析、YouTubeやニコニコ動画などのネット動画プラットフォーム活用で、国内有数のクライアント実績を持つ。

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

2ちゃん転載禁止で、危機迎えるまとめサイトの課題と今後~問われるコピーの是非と境界線のページです。ビジネスジャーナルは、企業、の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!