「ビッグブレックファスト」は世界のマクドナルドで発売されているワンプレートメニューで、スクランブルエッグ、イングリッシュマフィン、ソーセージパティ、ハッシュポテトにストロベリージャムと塩・コショウが付く。特徴は日本マクドナルドでは初となるスクランブルエッグで、毎朝店舗で焼き上げられるという。価格は税込399~419円となっている(店舗により異なる)。また、同商品のメニューにホットケーキ3枚が追加された「ビッグブレックファスト デラックス」(599~619円)も同時に発売された。
日本マクドナルドは業績面で苦戦を強いられている。持ち株会社・日本マクドナルドホールディングス(HD)が2月6日に発表した2013年12月期連結決算の売上高は、前期比12%減の2,604億円、営業利益は53%減の115億円、純利益は60%減の51億円と減収減益となり、同日の会見で日本マクドナルドCEOのサラ・カサノバ氏は、「客をひき付けるメニューを提供できなかったことが教訓になった」と述べた。業績不振を受け、2月19日、日本マクドナルドHDはCEOに日本マクドナルドのカサノバ社長が就任し、原田泳幸会長兼CEO(当時)は代表権を持たない専任の会長になる人事を発表した。
そんな日本マクドナルドが今回、「ビッグブレックファスト」発売に至った背景について外食業界関係者は、「日本マクドナルドは、業績回復策として『ファミリー層の獲得』『宅配事業の強化』に加えて『朝食需要の開拓』を掲げていますが、新メニューはまさにその一環といえるものです。最近の朝活ブームなどを受け、競合するモスバーガーをはじめ外食業界各社は朝食メニュー強化で顧客獲得にしのぎを削っており、その成否は今後の“カサノバ改革”の行方を占うことになるでしょう」と解説する。
●気になる味は?
3月31日の新メニュー発売後、早くも一部インターネット上では、「卵が美味しそう」「少し値段が高いけど食べてみたい」などと話題を呼んでいるようだが、今朝10時頃、東京都内の店舗で店員に売れ行きを聞いたところ、「朝から多数のご注文をいただいております」とのことで、すべり出しは好調の様子だ。
そこで、実際に食べた人々に感想を聞いてみると、まず20代男性は次のように好意的な感想を寄せた。
「さまざまなバリエーションの味を楽しめ、ボリュームもあるのが嬉しい。ハンバーガー類と比べて少し値段が高く、食べるのに時間がかかるので、財布に余裕があってゆっくり食べる時間がある時に購入したい」