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「これまで中立的な立場の楽天が、仕切っていたので参加できた。ただ、事業権限がケンコーコムに移ると、当社の販売データなども全て競合であるケンコーコムのもとに管理されることになる。そのような状況では参加できない」
参加企業が大量離反したことが、楽天24が惨敗した要因である。一方、医薬品や健康食品のネット販売であるケンコーコム事業は、売上高83億円、営業利益1億2400万円の黒字であり、この黒字を楽天24が食い潰した格好だ。
ケンコーコムが本来注力したいのは本業の医薬品ネット販売であり、同社にとって楽天24の移譲は思わぬ誤算となった。しかし、医薬品ネット販売の革命児とも呼ばれる後藤氏は「黙って引き下がるような男ではない」(業界関係者)との声も多く、今後後藤氏がどのような挑戦に打って出るのか、その動向に注目が集まっている。
(文=編集部)
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