消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
インターネット発の企業がリアル店舗を展開する動きが目立ってきた。日本最大級のネット通販サイト「楽天市場」を運営する楽天の「楽天カフェ」、美容総合サイト「@cosme」を運営するアイスタイルの「@cosme store」などがそうだ。すでにネット事業で成功している企業が、あえてテナント料などのコストをかけてリアル店舗に進出する例も少なくない。
今やネット通販の拡大により、リアル店舗がその売り上げをネットに奪われやすい構造になっている。特に、取り扱い商品に差が出にくい家電や衣類、CD、書籍などは、店頭では商品を見たり試すだけで、実際に購入するのは割引率が良く安価なネット通販という顧客が増えているからだ。その結果、リアル店舗はショールームと化し、頭を抱える企業も多い。
しかし、リアル店舗にはネット通販にはない多くの魅力がある。例えば、店頭で顧客の購買行動や行動パターンを直に観察できるため、調査結果を、取り扱う商品の選定や商品開発などに生かすことができる。一方、消費者にとっては、実際に商品を手に取って試したり、その場でスタッフに質問できるなど、ネットよりも安心感や親しみといったソフト面のメリットを感じやすい。
特に食品の場合は、色とりどりの野菜を目立つように陳列したり、試食コーナーで食材を調理して、おいしそうな匂いを漂わせるなど、リアルならではの五感を刺激する仕掛けをつくりやすい。
●ネットからリアル店舗へ進出するオイシックス
食品を扱うネット発企業のなかでもリアル店舗の進出に注力しているのが、有機野菜など生鮮食品のネット通販を展開するオイシックスだ。同社取締役の古府裕雅氏は、リアル店舗に進出する理由について次のように語る。
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