この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は林賢一氏が、のど飴に関する謎について迫ります。
【今回ご回答いただいた企業】
大正製薬 様
風邪をひいてしまった。このような時に私の場合、すぐ買いに行くのはビタミン剤や冷却ジェルシート、のどスプレーではない。目指すは、のど飴の棚だ。
もちろん、風邪薬は飲み、マスクも着け、しっかり休息を取る。これらの要素が組み合わさって風邪が治るわけだが、のど飴の信頼が一番高いのはなぜだろうか?
それは、のど飴が直接のどに触れているからだ。のどに直接触れることで、すぐに効き目が表れる気がするのだ。風邪薬は体に浸透するまで少し時間がかかる。それに比べてのど飴は、舐めた瞬間からのどを通るので即効感があるのだ。だからついつい舐めすぎてしまう。あまり連続で舐めると、舌が麻痺してしまうような時もあるが、どれくらい舐めていいものなのだろうか?
外装を見ると、「15歳以上は1回に続けて3個まで」と書いてある。では、4個連続で舐めると何か不都合があるのだろうか? 気になる。
●続けてたくさん舐めるとどうなる?
そこで、ヴイックス メディケイテッド ドロップ(以下、ヴイックス)を販売する大正製薬様に直接聞いてみた。
「ヴイックスの用法には、『15歳以上は1回に続けて3個まで』とありますが、連続で4個以上舐めると体に悪いのでしょうか?」
担当者 基本的には問題ありません。
–では、なぜ個数が制限されているのですか?
担当者 1個で15~20分くらいかけて少しずつ溶けるようにつくられているので、3個で大体45分〜1時間ほどのどを潤すことになります。その間に飴に含まれる殺菌剤が雑菌を殺してくれます。安全性は非常に高く害はないのですが、それ以上舐めると消化系の弱い方は下痢になる可能性があります。
–では、下痢にならない人は、たくさん舐めても問題ないのでしょうか?
担当者 そうですね。もし下痢になった場合は、控えていただければいいと思います。体調を悪くするような強い殺菌剤ではなく、また腸内細菌のバランスが崩れるほどの量でもありません。