1件1億円も…やりたいことの資金はネットで集める?勝手に株式店頭公開できる時代に
過酷な環境下のマラソン、いわゆるエクストリーム・マラソンとして知られるサハラマラソンは、次回の4月大会は30回目の記念大会となり、世界中から1300人ものランナーが参加する。7日間にわたり、モロッコのサハラ砂漠を250km走破するだけでなく、必要な食料や水もランナーが自ら背負わねばならない。世界一過酷なレースといわれている。
サハラマラソンには毎年日本人も複数参加するようになったが、30回記念大会に筆者の知人、浦中宏典氏が参加する。浦中氏はアスリートのサポートなどを手掛けるストレッチサポートの社長であり、プロのトレーナーでもある。今回の参加に当たって浦中氏は「他の日本人ランナーへもトレーナーとしてサポートしながら、皆でゴールをめざす。アスリートとトレーナーについて知ってもらうためのチャレンジと考えている」と語る。
上記の目的を広く知ってもらうためと、参加経費(200万円以上)を捻出するため、浦中氏はクラウドファンディングの手法を採用した。クラウドファンディングとは、自らのアイデアや企画をインターネット上で公表し、賛同者から資金や人的支援などを集められる仕組みだが、これが起業家的でとてもおもしろい。
援助プログラムとして5つの種類が用意されている。一番安価なのが「チャレンジプラン:サハラに送り出してやろう!プラン」で5000円。これには出資者に浦中氏の出発式への無料招待がある。逆に最も高額なのが「ウルトラスペシャルサポートプラン」の10万円で、出資者は出発式だけでなく下記の特典を受けられる。
・報告会への無料招待
・レース中の様子を映像とメッセージでお届け
・オリジナルポストカードとウエア
・ロゴマークの掲載
・出発式にて浦中氏から参加者の皆さんへご紹介
・報告会でプレゼンテーションができる権利
・チラシ・DM配布権
・サハラチャレンジ中の浦中氏に命令を出せる権利