「転職サービスDODA」がホワイトカラー系職種の男女(正社員、契約社員)を対象に行った「ビジネスパーソンの貯蓄事情2012」によると、30歳の平均貯蓄額は328万円となっている。
これが多いと感じるか、少ないかはその人の貯蓄額やお金に対する価値観次第といったところだが、興味深いのが50万円未満と答えた人が19%いる一方で、500万円~1000万円と答えた人が15%いたことだ。
生活をしていくためにはお金を稼ぐ必要があるが、自分が突然病気になって働けなくなる可能性もあるし、結婚式といったイベントや親の介護もお金がかかる。貯金はないよりもある方が良いだろう。
では、お金が貯まる人と貯まらない人の違いはどこにあるのか?
自堕落な生活から借金1000万円をこしらえたものの、お金に対する向き合い方を改め、見事に3ヶ月で返済した野呂エイシロウさんの『毎日○×チェックするだけ!なぜかお金が貯まる手帳術』(集英社/刊)から、貯蓄出来る人と出来ない人の違いについて3回にわたって紹介する。
■今、自分の財布の中にいくら入っているか分かりますか?
あなたは、今、自分の財布の中にいくら入っているか、財布の中を見ずに言えるだろうか? まずはやってみて欲しい。
野呂さん曰く、もし誤差が五百円以内であればお金が管理できているということになるそうだ。一方、誤差が三千円以上ある場合は失格となる。いざ、これをやってみると、意外と小銭の額が把握できず1000円以内の誤差に留めるのは難しいことが分かるだろう。
お金を貯められる人は、自分のお金をちゃんと管理できている人のこと。今日、家を出たときにはどのくらい財布の中にお金が入っていて、何にどの程度お金を使ったかを把握していれば、財布の中の額は当てられるはずだが、それも出来ないとなると、自分のお金に無頓着となっていると指摘されても仕方のないことだろう。
同様に銀行口座の中にある預金額もそう。たくさんの口座に分けて貯蓄しているという人もいるかも知れないが、お金を管理する上では口座は少ない方がやりやすい。今一度、見直してみるのも良いだろう。
■一日の終わりに財布は必ずきれいにする
日々、お金を管理するにはコツがある。それは、一日が終わって帰宅したら、まずは財布の中身を“きれいにする”ということだ。
一日の消費行動で溜まったレシートや領収書を整理し、朝に財布の中にあった額からレシートや領収書の出費額を引くとちゃんと合っているかを確認する。これだけでいいのだ。自分が何にお金を払っているのかを把握し、見直すことができるようになる。
お金の管理とは、自分が何にお金を払っているのかを把握すること。レシートや領収書をお店でもらい、整理してみると、余計なものにお金を使ってしまっている…ということもあるはずだ。
他にも朝、その日使うお金のシミュレーションをする、銀行口座からお金をおろすのは一日に一度だけなど、お金の出費を把握し、管理する必要が紹介されている。
自分のお金の出入りが管理できない人は、貯金もできないというのは頷ける話。まずはレシートを極力もらうようにして管理し、自分の財布に入っている額くらいは当てられるようになりたいものだ。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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