アメリカの現地時間2月1日、アメリカンフットボールリーグ(NFL)の優勝決定戦であるスーパーボウルが開催されました。今年は、アメリカ国内のテレビ視聴率は49.7%を記録したそうです。毎年試合内容と同様に注目されるのが、放送の合間に流れるコマーシャル(CM)です。各社の力の入ったCMの中から、日本人でも楽しめそうな10作品をご紹介します。
Official Coca-Cola “Big Game” Commercial 2015 #MakeItHappy(無料動画共有サイト「YouTube」より、以下同)
インターネット上での悪口で傷つく人々。管理人がサーバールームでコカ・コーラをこぼしたことで始まる奇跡。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの炎上騒ぎは世界共通なので、話題の取り上げ方が現代的といえるCMです。
McDonald’s: Super Bowl XLIX Pay With Lovin’
マクドナルドの店頭で、いつものように注文する人たち。店員は「お支払いは、あなたの母親に『愛している』と伝えることでお願いします」と客に告げます。身近な人に愛情を伝えることで店頭での支払いが無料になるという、マクドナルドの粋なキャンペーンです。
Official 2015 Dodge Super Bowl Commercial | Wisdom | #DodgeWisdom
自動車メーカー、ダッジの創業100周年を記念したコマーシャル。100歳前後のお年寄りたちにインタビューを行います。「今を生きることよ」「人生は素敵なもの」「奇跡はいつもあなたのすぐそばにある」など、人生の教訓が続きますが、後半には熱いメッセージに一変します。「人生に文句を言うな」「ペダルを踏み込め」……100年を経てなお力強い老人たちのメッセージを通して、ダッジの「歴史を重ねても、ぬるくない」ブランドイメージを伝えています。
The OFFICIAL Victoria’s Secret Commercial from Superbowl XLIX
ファッションブランド、ヴィクトリアズ・シークレットのシンプルなメッセージCM。「シンガポールからストックホルム(スウェーデン)まで、このバッグの中に魔法が入っていることをみんな知っている」
Sprint’s Super Apology
ソフトバンクが買収したことで日本でも有名になった携帯電話事業者、スプリント。スーパーボウルに合わせて、通話料を半額にするキャンペーン動画を放送しました。これは競合の通信会社であるベライゾンとAT&Tに向けた「スーパー謝罪」と題する動画で、「子羊のようなおたくらから顧客を狩るよ。どっちかというと、あんたらはロバ(のろま)だけどな」というかなり挑発的な内容の広告となっています。
Pepsi Super Bowl 2015: Halftime Touches Down (Official) | Hyped for Halftime | Pepsi
UFOが吸い上げるPepsiの自販機。同じく青いものをドンドン吸い上げていきます。地上に降りてきたこの巨大な円盤の正体は…。
Game of War – 2015 Super Bowl Commercial “Who I Am” ft. Kate Upton
人気スマートフォンゲームの世界観を、壮大なスケール感で再現したCM。人気モデルのケイト・アプトンを登場人物に見立てたシリーズは、このCM以外にもたくさん作られており、人気を呼んでいます。
Super Bowl 2015 Preview Doritos When Pigs Fly Finalist Super Bowl Commercials
製菓会社フリトレーのスナック菓子「ドリトス」のCM。「ドリトスくれよ」「豚が飛べたらやるよ」という、軽いやりとりから始まる少年のチャレンジ。
2015 Budweiser Super Bowl Commercial “Lost Dog” | Budweiser #BestBuds
クライスデール種の馬の牧場で迷子になってしまった子犬。なんとか牧場に戻ってきますが、子犬に危険が迫ります。
Official 2015 Jeep Super Bowl Commercial | Beautiful Lands | Jeep Renegade
世界の美しい風景を切り取ったJeepの動画広告。歌詞の内容も、とても美しいです。風景とともに、世界の文化もまた綾となって一つに描かれていきます。
スーパーボウルの広告枠は、世界中すべてのテレビCM枠の中で最も広告掲載料が高いそうで、広告主も特別に力を入れた広告作品が集まります。お気に入りの作品はあったでしょうか?
(文=黒沼 透@torukuronuma/株式会社アクトゼロ取締役)
●株式会社アクトゼロ(http://www.actzero.jp/)
ソーシャルメディアマーケティング、コンテンツマーケティング、YouTube・Vineなどのネット動画プラットフォーム活用で、国内有数のクライアント実績を持つ。