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今野氏が、自らを追い落とした「ほけんの窓口」への意趣返しとばかりに、打倒「ほけんの窓口」的な展開を行っているというわけだ。「みつばちほけん」に出資するのは光通信(42%)と北尾吉孝社長が率いるSBIホールディングス(45%)だ。
ガチンコ勝負を仕掛ける「みつばちほけん」と、前社長の不祥事と決別し、「第二の創業」を旗印にした解体的再構築を断行中の元あいおい損害保険副社長の窪田泰彦社長率いる「ほけんの窓口」のバトルに、しばらく注目が集まりそうだ。
●大手生保、来店型保険ショップへの圧力強める
ただし、急増する来店型の保険ショップを問題視する、営業職員約23万人を抱える大手生保による、金融庁への働き掛けも加速している。
このため、来店型の保険ショップにとっては厳しい法改正が行われ、15年4月からはコンプライアンス体制や複雑化する保険商品の教育など保険会社が「教育・指導・管理」できる体制整備が必要になってくる。大手生保にとって都合のよい改正なのだ。
「来店型の保険ショップ」業界の内輪もめに、大手生保による「来店型の保険ショップ」つぶしの策略……と、消費者目線はどこかへ追いやられ、生保業界は自分たちの利益ばかりを追い求めているのではないか、といいたくなってくる。
(文=松井克明/CFP)
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