「現在までに総額で約2500万円投資しましたが、最大で1500万円の含み損を抱えた時期がありました。アベノミクス相場のおかげで、今はようやく含み損が200万~300万円まで減ったところです。なぜ失敗してしまったのか。損をしたくないという気持ちが強かったんです」
また山田氏は外国為替証拠金取引(FX)で4000万円を失っているという。
「07年ごろでしたか、100倍のレバレッジをかけていたので損失も膨らんで4000万円が泡と消えました。株につぎ込んだお金も合わせて『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の印税がほぼ全てなくなりました」(同記事)
山田氏は余裕資金での投資が重要だという。
●投資の成功例
一方で、投資の成功例は、お笑いトリオ、ザ・フライのメンバー井村俊哉氏だ。
「SPA!」(扶桑社/12月16日号)の特集『株で儲ける最終案内』によれば、井村氏は「バイトで貯めた約100万円で株を始め、4年間で資産を4000万円まで増やしました」という。芸人としての収入はほとんどなく、収入を得る手段に株を選んだ。
「最初、銘柄選びで重視したのは財務状況が良いことでした。時価総額より多くの現金を持っていたらPBR(株価純資産倍率)も低くて安心かと」(同特集より)
株価が10倍に化ける「10倍株(テンバガー)」を狙って、投資対象はベンチャー系の新興株が中心のようだ。自他共に認めるドケチで、証券会社は取引手数料の安い会社を利用しているという。現在はネット証券のライブスター証券だ。しかし、最近は損失も出している。
「日銀が追加緩和を発表した10月31日には調子に乗って読みを外してしまい、500万円以上の損失を出しました。まぁ、でも年間ではまだ1000万円以上儲けています」(同特集より)
乱高下激しい相場なだけに、くれぐれもご注意を。
(文=松井克明/CFP)