動画制作サービス「key MOVIE」を提供するfor,Freelanceは、約1300人の社会人を対象に「YouTubeの利用に関するアンケート調査」を実施。その結果が6日に発表され、全体の約7割がYouTubeで調べ物をしたことがあり、約3割が仕事に関する情報収集でYouTubeを活用した経験があるとわかった。
最初に「YouTubeで動画を月に何本見ますか?」と質問すると、最多は「月に1~10本」(34%)という結果に。「月に11~20本」(16%)と「それ以上」(31%)を合わせると、社会人の約8割がYouTubeを定期的に利用していることになる。
次に「YouTubeで調べ物をしたことがありますか?」と尋ねると、「ある」が68%、「ない」が32%だった。約7割がYouTubeを調べ物に使っているという結果を受け、同社は「調べ物をしているユーザーはマーケティングにおいて非常に重要なターゲット」「YouTubeは接触できるターゲットが多いだけでなく、接触態度もマーケティングに適した媒体といえます」と指摘している。
続いて「YouTubeで仕事に関連する動画を見たことがありますか?」と質問すると、30%が「ある」と回答した。ユーザーの母数の多さを考えると3割でもかなりのボリュームで、最近は娯楽目的だけでなく、YouTubeでビジネスの情報収集をしている社会人が増えていることがうかがえる。
ビジネス系チャンネルが人気ジャンルに
実際、YouTubeではビジネスセミナー的な内容のチャンネルが人気を博している。
人気のビジネス系YouTubeチャンネルとしては「両学長 リベラルアーツ大学」「俺たち天下のゆとりーマン」「サラタメさん【サラリーマンYouTuber】」などがあげられ、話題のビジネス書や自己啓発本の解説などもしてくれることから「時短」という意味でも重宝されているようだ。
また、資格の勉強方法を紹介したり、金融・経済関連の専門知識を解説したりといった動画も一定の支持を集めている。
最後に「YouTube動画にコメントをしたことがありますか?」と質問すると、「ない」(78%)、「ある」(22%)という結果に。動画に高評価(低評価)をしたことがあるという人も3割程度で、動画を視聴してもリアクションをする人は少ないようだ。
同社は「全ユーザー的にも日本はチャンネル登録をされづらいと言われてもいます。仕事関連のチャンネルならなおさらコメントやチャンネル登録はされないことが考えられます」と分析しており、この調査でビジネス系動画のひとつの課題が浮き彫りになっている。