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赤石晋一郎「ペンは書くほどに磨かれる」

渡辺謙、ケイダッシュ退所の危うい事情…独立の背後に不倫相手の元ホステス女性の影

文=赤石晋一郎/ジャーナリスト
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渡辺謙

 俳優の渡辺謙(63)が12月31日をもって所属事務所ケイダッシュを退所する。ケイダッシュからは「専属契約満了につき、円満に弊社を退社することとなりました」と発表されたが、その裏側に注目が集まっている。

 その真相に迫る前に、渡辺とケイダッシュの関わりについて振り返ってみたい。俳優として活躍を始めた渡辺がケイダッシュと専属契約を結んだのは2002年1月のことだった。ケイダッシュという大手事務所所属となり、渡辺はさらにメキメキと知名度を上げていった。03年には映画「ラスト サムライ」でハリウッドデビューし、米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ「国際派俳優」の地位を確立した。さらには06年には「硫黄島からの手紙」でハリウッド映画初主演を果たし、まさに世界的なスターとなったのだ。

 ケイダッシュ、そして同社の川村龍夫会長といえば芸能界のドンともいわれる存在。じつは渡辺には「ケイダッシュの庇護が必要だった」とベテラン芸能記者は指摘する。それは当時の渡辺がスキャンダルまみれだったからだ。渡辺は1983年に結婚した一般女性の元夫人との間で、宗教も絡んだ泥沼スキャンダルを味わっている。トラブルの発端は渡辺の不倫だといわれている。さらには渡辺が白血病という難病を患ったことで元夫人は思い悩み、釈尊会という宗教に傾倒してしまう。この騒動は当時、ワイドショーで大々的に報じられた。

 話はどんどん複雑になっていき、渡辺の不倫相手とされた女優が釈尊会の教祖と結婚したり、元夫人も精神的に追い込まれ、釈尊会に献金するために莫大な借金を抱えたりと、宗教と不倫がないまぜとなった、まさに泥沼状況となっていった。

 釈尊会の教祖である小野兼弘氏(故人)も、過熱報道により名前が知られるようになった。小野氏は180キロを超える相撲力士級の巨漢であり、森喜朗氏など政治家のブレーンにもなっていた異形の怪人物。体中に経文を書き込むという謎のイニシエーションを女性にしていたともいうことも話題になった。

 当時、渡辺の娘、杏は駆け出し。元夫人側につきアルバイトをしながら母親を支えていたということも報じられた。余談だが、杏の前夫・東出昌大の不倫スキャンダルが出たときに、あまりに杏が可哀そうだと感じた記者は多かったといわれている。泥沼騒動のなか母親を支え、不倫が引き起こす悲劇を嫌というほど見てきたにもかかわらず、同じ思いを自分も味わうことになったと知り、筆者自身も胸が痛くなった記憶がある。

 そうしたスキャンダルまみれだった渡辺には、スキャンダルをコントロールできる強い芸能事務所が必要だった。それがケイダッシュだった。元夫人とは2年におよぶ調停の末、2005年3月に離婚。そこから女優の南果歩と再婚して、世界的スターへと飛躍していくことになるのだが、その裏ではケイダッシュの巧みなスキャンダルコントロールやマネジメントがあったともいわれている。

独立後の2人を不安視する声

 そのケイダッシュを独立する意味は何なのか。一つの契機となったのが「週刊文春」(文藝春秋)のスクープだった。17年4月に「渡辺謙57歳不倫inニューヨーク」と渡辺の不倫疑惑が報じられたのだ。<『ラスト サムライ』『硫黄島からの手紙』に出演し、一昨年には舞台『王様と私』でトニー賞にノミネート。日本が誇るハリウッドスター渡辺謙に衝撃的な不倫疑惑が急浮上した。NYでの手つなぎ写真、十数枚に及ぶプライベートショットが明かす禁断愛の真相とは>と始まる記事は、ニューヨークを舞台にした不倫の実態を赤裸々に告発した。再び沸き起こった不倫騒動に、ケイダッシュの川村会長は「離婚はない」と渡辺を擁護をしたものの、渡辺が記者会見を開き不倫を認めるという展開となった。この新しい“オンナ”が事務所独立のキーマンとなっていると見る関係者は多い。

「事務所独立には、渡辺さんのプライベートが大きな影響を及ぼしているといわれている。新しい女性Aさんと結婚することを決意したとも報じられ、もう落ち着くわけだからスキャンダルマネジメントが必要ないと考え、ケイダッシュから独立したと囁かれているのです」(芸能記者)

 結婚して事務所独立というだけなら喜ばしいことだが、独立後の2人を不安視する声もある。

「『文春』の報道ではAさんは大阪・北新地の元ホステスとされていました。渡辺も60代半ばとなり、新しいパートナーを持つことは批判しませんが、大物タレントの“老いらくの恋”にはトラブルが付きものであることも事実です。例えば、やしきたかじんと晩年に交際した元ホステス女性は、たかじんの親族との間で遺産相続トラブルとなった。記憶に新しいところでは、ビートたけしも再婚相手が原因でオフィス北野を独立するという大騒動になった。もし渡辺の独立にくだんの女性の意見が強く入っていたとしたら、渡辺自身が大きな利権なわけですから、今後何らかのトラブルが起こる可能性あるかもしれないとみられているのです」(前出・芸能記者)

 いくつものスキャンダルを乗り越え世界的な名優となった渡辺。ケイダッシュという大手事務所を円満独立した裏には、いくつかの不安要素が見え隠れする――。

(文=赤石晋一郎/ジャーナリスト)

赤石晋一郎/ジャーナリスト

赤石晋一郎/ジャーナリスト

 南アフリカ・ヨハネスブルグ出身。講談社「FRIDAY」、文藝春秋「週刊文春」記者を経て、ジャーナリストとして独立。
 日韓関係、人物ルポ、政治・事件など幅広い分野の記事執筆を行う。著書に「韓国人韓国を叱る 日韓歴史問題の新証言者たち」(小学館新書)、「完落ち 警視庁捜査一課『取調室』秘録」(文藝春秋)など。スクープの裏側を明かす「元文春記者チャンネル」YouTubeにて配信中

Note:赤石晋一郎

Twitter:@red0101a

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