尻職人の異名をもつグラビアタレントの倉持由香さんは、2019年にプロゲーマーのふ~ど選手と結婚して話題となった。プロゲーマーの妻という一面に加え、倉持さんは女子ゲーミングチームG-STAR Gamingのプロデューサーでもある。
およそ1年前にプロデューサーとしての活動を開始した倉持さんに、この1年の振り返りから、コロナの影響やオンライン配信の話などを中心にインタビューを実施。新メンバーの情報や結婚生活についても話してもらった。
■倉持由香
千葉県船橋市出身の「尻職人」の異名を取るグラビアタレントで、2019年9月に発足した女子ゲーミングチーム「G-STAR Gaming」のプロデューサー。同年11月にプロゲーマーのふ~ど選手と結婚。自身も根っからのゲーム好きで、ゲーマータレントの一面もある。
・倉持由香ツイッター:@yukakuramoti
・倉持由香インスタ:yukakuramoti
あまりに想定外だったコロナだがリモート収録はスタッフにも好評
――G-STAR Gamingのプロデューサーを1年間やってみて、いかがでしたか?
倉持 どうなるんだろうという不安は大きかったですが、結果として「やってよかった!」と言えますね。象徴的だったのは2019年9月の東京ゲームショウ(以下、TGS)のマウスコンピューターさんのブースで行ったプレス向けのお披露目イベントです。当日の直前まで不安でしたが、50社以上のメディアが集まってくれて、華々しいデビューイベントになりましたし、スポンサーのみなさまにも満足していただけたと思います。実際、ゲーマー仲間からも「オレは○○○ちゃん推し」的なことも報告いただけましたし(笑)。
――想定外だったことはありますか?
倉持 やっぱり、コロナの影響ですかね。2019年9月のTGS以降、イベントを中心に順調に活動していたんですが、今年の3月あたりからはほぼ全部がなくなってしまって……。なので、かなりインパクトは大きかったです。今年はTGSもオンライン開催となってしまって、ゲーマーとしても寂しいですね。
――この1年を振り返って、思い出に残っているイベントや仕事はなんですか?
倉持 最初にお話したお披露目イベントですね。私自身ずっとゲームは好きだったものの、TGSのイベントにお声がけいただくまでの道のりが割と長かったので、「デビューがTGS」というのは大きかったです。しかも、大部分のメンバーは一般の素人の方たちという構成だったので、本人たちよりも私自身がかなり緊張してたのを覚えてます。
実際、楽屋裏で「笑顔を絶やさずにね!」とか、どの瞬間が撮られているかわからないので気を抜かずにとかアドバイスをしてました。とはいえ、メンバーも緊張したようで、当時の写真を今見ると笑顔が硬いですね(笑)。
あとは、2019年のハロウィンの日に「ドン勝ハロウィンナイト」というG-tuneさん主催のPUBGのゲームイベントに出演させていただきましたが、これも印象に残ってます。ファンの方々とゲームで一緒に盛り上がれたのはうれしかったですし、コスプレできたのもよかったです。コスプレは好きなんですが、ハロウィンで盛り上がったことがなかったんですよ。陰キャな私は、宅コス(自宅コスプレ)で好きなゲームキャラの衣装を着て、鏡の前で自撮りをしたら終わりという楽しみ方だったので(笑)。今年はオフラインでは難しいと思いますが、オンラインでハロウィンイベントができたらと思ってます!
――プロデューサーとして苦戦したことはありますか?
倉持 メンバー全員がこの仕事だけをやっているわけではなくて、学生や社会人との掛け持ちだったりする子たちもいます。そうなると、いろいろ事情が出てきてしまって、残念ながら卒業という形になったメンバーもいます。
「女子ゲーマー養成所」というテーマでやっているゲーミングチームなので、メンバーの入れ替わりはある程度想定はしてました。ですので、一緒にチームとしてやっている間になにかプラスになることがあればいいと思ってます。
――コロナの影響が大きかったという話でしたが、実際どれぐらいのインパクトでした?
倉持 いやもう、ゲーミングチームというよりも、タレント倉持由香のスケジュールががら空きになっちゃいました。ありがたいことに、1、2月は毎日お仕事があったんですが、3、4、5月はニートに近い状況でしたね。なので、毎日プロゲーマーの夫(ふ~ど選手)と一緒に『Apex Legends』を10時間ぐらいプレイしてました。リモートでの収録もあるにはあったんですが、当時はまだ少なかったですね。最近になってようやくリモート収録がスタンダードになってきて、お声がけをいただく機会も増えてきました。
これは偶然なんですが、緊急事態宣言が出る前に自宅の配信環境を30万円ぐらいかけてパワーアップしていて、「倉持さんのカメラだけ画質が良すぎませんか」みたいなことを言われてスタッフさんにも好評です(笑)。
――通常の収録とリモート収録を選べるとしたら、どちらがやりやすいですか?
倉持 引きこもり体質な私としては、外に出なくていいリモート収録はやりやすいです。こう見えて緊張するほうなので、収録現場にお客さんがいるとさらに緊張しちゃうので。なので、慣れ親しんだ自宅からのほうがいいかな。
配信環境を強化したこともあって、よくライブ配信もします。ただ、YouTubeライブは要注意でよくBANされるんですよね。昔、ちょうど撮影終わりで配信をする機会があって、「さっきまで撮影だったからまだ水着を着てるんですよね」って言いながら上着のジッパーを下げた瞬間にBANされて、半年ほど生配信できなくなることがありました。
今年になってYouTubeライブを再開したんです。ファンの方から「お尻ポーズやって!」のリクエストをいただいたので「あんまりやるとまたBANされちゃうかも」といいつつも立ち上がった瞬間にBANされてしまって(笑)。なので、今は肌色の面積をできるだけ小さくしながらYouTubeライブすることにしてます。かわいい部屋着ではなく、スウェットで(笑)。
新メンバーは仙台在住の美容系女子と中国の格ゲープレイヤー
――1周年を迎えたタイミングですが、チームとしての動きはありますか?
倉持 新しくスポンサーが1社増えました。Sonic Boom Entertainmentが運営している、eスポーツに関わりたい個人と企業が繋がるプラットフォームの「SELeCT」さんです。今着ている新ユニフォームの袖の部分にロゴが入ってます! eスポーツの選手や実況者とニーズのある企業が繋がる「eスポーツハローワーク」のようなサービスですね。実際、G-STAR Gamingのメンバーも登録しているので、お仕事お待ちしております!
――メンバーの増員はありますか?
倉持 仙台に住んでいる20歳の香雪(こゆき)ちゃんという新メンバーが入りました! もともと、G-STAR Gamingの野々宮ミカちゃんと上田魅来ちゃんと一緒にFPSのレインボーシックス シージをプレイしていた仲間でもあります。オンラインで面接をしたんですが、美容系の学校に通っているだけあってヘアスタイルにはこだわりが感じられました。サッカー審判員の資格を持っているアクティブガールでもあるので、これからいろいろ探っていきたいと思ってます。
それと初期メンバーの面接時に加入が決まっていた中国のシャオリンちゃんも加入しました。ビザの手続きやコロナの影響があって時間がかかってしまったんですが、中国での活動をメインにこのタイミングで入ってもらいました。現在、中国で大学生をしている彼女はやる気も感じられたので、メンバー加入は即決してました。格闘ゲームの鉄拳プレイヤーで、絵も上手な女子です。あともう1人加入の予定があるんですが、現在準備中なのでお楽しみに!
――倉持さんはプロゲーマーの奥さんの一面もお持ちですが、結婚生活はいかがですか?
倉持 結婚後は仕事が減るんじゃないかと考え始めてマリッジブルーになった時期がありましたが、ありがたいことにeスポーツ関連を中心にお仕事が増えてきました。また、夫婦での仕事もいただけるようになって、そういう面でも結婚してよかったと思ってます。7月には『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)にアスリートの妻として呼んでいただきました。
夫がやっている格闘ゲーム『ストリートファイター V』は、本来であれば毎週のように海外で大会がある時期なんですが、今年はコロナの影響でそれもなくて毎日一緒に過ごしてます。オンライン大会に変わったこともあって、夫が戦っている真横で応援・観戦できたのはうれしい誤算でしたね。実はCPT東アジア予選(※)の日は、『マツコ会議』(日本テレビ系)のリモート収録の日だったんです。なので、私がデスクトップPCを使う必要があって「練習会で使ってるスタジオに移動してもらえる?」と聞いたんですが、夫はリビングにあるノートPCでオンライン大会に参戦することになったんです。「オレはノートPCでも全然平気だよ〜〜」といって、決勝まで行ったのを見て「やっぱりプロは違う」とあらためて思いました。環境に左右されずに結果を出すのは流石ですね。
※CPT:カプコンプロツアー
毎日一緒にゲームをする時間もかなりあって、ゲーマー夫婦らしくヘッドセット経由でゲームの中で会話してますよ(笑)。
――お子さんのご予定は?
倉持 子供はほしいので、妊活してます! できれば、男の子と女の子を1人ずつほしいですね。ただ、東京で2人の子供を育てていけるか? は考えます。今、2LDKに住んでますが、仕事柄1部屋はゲーム専用ルームにしてるんですね。そうすると、子供部屋が確保できない……。となると、3LDKが必要なんですが、都心でこの間取りは「億超え」になっちゃうんですよね。うーん、悩ましい。
――最後にこの記事でG-STAR Gamingを知った方々にメッセージをお願いします。
倉持 2019年9月に立ち上げたG-STAR Gamingは、ゲームの楽しさや魅力を発信できる女子タレント・プレイヤーの養成所です。新メンバーも加入して、2020年後半はオンラインイベントを中心に活動していきますので、応援よろしくお願いします!
※写真・大塚まり