イーロン・マスク氏がCEOに就任以来、度重なる仕様変更に、注目が集まっているTwitter。現地時間の7月1日には予告なく閲覧制限が実施され、ユーザーからは不満の声が挙げられていた。さまざまな変化が起きたTwitterに対するユーザーの意識は、この数カ月でどれほど変わったのだろうか。
利用頻度はそれほど変わらないものの、満足度は低下
情報メディア「Appliv」を運営するナイル株式会社は、2023年4月の調査で「Twitterを毎日利用している」と回答した男女534人を対象に、Twitterの利用状況に関するアンケート調査をおこなった。
Twitterを利用する頻度の調査では、全体の94%が現在でも毎日利用していると回答し、「6時間に1回以上」利用している人の割合は4月よりも増加していた。仕様変更などで、利用頻度が変わった人はほとんどいないようだ。
Twitter以外のSNS利用時間については、「変わらない」人が6割。しかし、21.7%が「まあまあ増えた」、7.7%が「とても増えた」と回答しており、他のSNSへ興味が移ろいでいる人もゼロではないと考えられる。
続いて、現状のTwitterに対する満足度について質問すると、「まあまあ満足」「非常に満足」の合計は74.3%で、2月時点では合計80.6%であったため、満足度は低下していることがわかった。Twitterの利用自体はそれほど減少していないため、度重なる仕様変更に対する不満を抱えながらも、結局、Twitterを確認してしまう人が多いようだ。
「新機能が使いにくい」「サービスが終了する可能性」から移行を検討する人が増加
この数カ月でTwitterへの不満を感じている人が増えているが、他のSNSへの移行について変化はあるのだろうか。「移行を検討したことがない」と回答した人は46.3%で、4月よりも10.4%低下していた。つまり、1割は移行の検討、または移行してしまっていたようだ。
では、なぜ移行を検討したのか尋ねると、最も多かったのは「サービスが有料化する可能性」であるが、こちらは4月の調査よりも割合は減少している。しかし、「新機能が使いにくい、好みではない」「サービスが終了する可能性」という回答が前回よりも増加。マスク氏が新設した機能が合わない人は少なくない、と考えられる。
移行先のSNS候補としては「Instagram」が多く挙げられたが、前回よりも10%以上減少しており、とくに集中するサービスはまだないようだ。Twitterの仕様変更がユーザーにとって使いやすいものになるとは限らないが、有料でないければ利用できないわけではないので、他のSNSと併用して、Twitterを楽しむのがよいのではないだろうか。
出典元:【Appliv】
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