消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
企業は慎重姿勢
観光庁の調べによると、中国人旅行客の1人当たりの買い物代は10万円以上と突出している。人気商品は魔法瓶、電子炊飯器、温水洗浄便座、ヘルスケア・化粧品など。家族や友人と「山分け」するために大量に買う。「爆買い」という中国人の消費行動は、日本経済に恩恵をもたらした。しかし、商品を供給するメーカーは、増産について極めて慎重だ。チャイナリスクが、あまりに大きすぎるからだ。
12年9月の尖閣諸島国有化で、中国旅行客が激減したことは記憶に新しい。円高に振れれば、訪日旅行客の足が遠のくのは、これまでにも経験済みだ。爆買いバブルが弾ければ、また同じことが繰り返される。よってメーカーは、一時的な爆買い消費に浮かれることはない。
円安時代に韓国人や中国人の旅行客で賑わったリゾート地の観光ホテルが、円高に転じたとたんに客が激減。日本人の観光客も戻ってこずに苦境に陥ったことがあった。
集中豪雨のような爆買いバブルは、その副作用が大きいことを企業は警戒している。
(文=編集部)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.10.22 06:00
2024.10.05 06:00
2024.10.04 18:50
2024.10.02 06:00