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トランプ米大統領に近いカジノ業者であるラスベガスサンズのアデルソン会長は、横浜市が誘致に乗り出した直後の8月22日、大阪での入札参加を見送って、横浜での入札に転向する方針を明らかにした。と同時に、「東京にも焦点を当てる」と表明しているのである。
「まずは全国で3カ所でのIR設置が政府の方針です。トランプ大統領がアデルソン会長の意向を受け、東京と横浜を強く推してくる可能性がある。トランプ氏に頼まれたら、安倍首相はノーとは言えないでしょう」(自民党関係者)
自民党東京都連は、小池氏に対抗すべく「選考委員会」を立ち上げて独自の都知事選候補の人選を進めている。だが、現職に勝てる候補者を探し出すのは容易ではない。そのうえ投票日は来年7月24日に予定される東京五輪の開会式の直前となる。五輪を前にした知事交代には有権者が難色を示す可能性があり、小池氏が有利だ。自民党はギリギリまで候補者選考をするものの、勝てる候補が見つからなければ、小池氏との“手打ち”もあり得ない話ではない。その時のバーター材料が「カジノ誘致」というわけだ。
「小池氏がメディアの前で安倍首相に頭を下げ、自民党に対し過去を詫びる。そして東京でのカジノ誘致を水面下で手を握り、自公の推薦候補として都知事再選を目指す、というシナリオが考えられるのではないか」(自民党関係者)
その時のキーマンは菅義偉官房長官だ。菅氏は小池再選に難色を示す強硬派のひとり。3カ所のIR設置場所の選考で、東京と横浜の両方が選ばれるのか。それとも首都圏に1カ所ということで東京と横浜の競争になるのか。それによっても小池氏への対応は変わってくるだろう。
いずれにせよ、カジノ誘致に静観を決め込む小池氏がいつ態度を豹変させるのか。見ものである。
(文=編集部)
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