タレントの坂口杏里容疑者が恐喝未遂容疑で警視庁新宿署に逮捕された仰天の事件は当初、闇に葬られる可能性が高かったという。
事件が起きたのは18日だった。坂口容疑者は交際中とされるホストにSNS上で「3万円を貸してほしい」と頼んだが、男性は拒否。これに対し坂口容疑者は「写真をバラまく」などと脅したという。同日夜に待ち合わせした東京都新宿区内で、ホストが「さっきの『バラまく』は脅迫になる」と坂口容疑者を取り押さえ、110番通報。坂口容疑者は駆けつけた新宿署員に恐喝未遂の疑いで逮捕された。たった3万円のために脅し、かつ被害者本人が警察に突き出すという珍しいケースとして話題になった。
「この事件をいち早くつかんでいたのはテレビ朝日と産経新聞です。テレ朝は事件翌日の19日昼ごろに警視庁に事件の事実確認のため取材をかけたが、警視庁は『不起訴濃厚な軽微な事件』と答えたため、テレ朝は報道を控えようとしたのです。ところが、産経はニュース性ありと判断し、ネットニュースで同日午後3時34分に速報で配信。事件を知らなかった報道各社が大慌てで追随しました」(一般紙社会部記者)
この産経の報道に、警視庁は憤慨しているという。同記者は続ける。
「警視庁は、この事件は痴話ゲンカで軽微な事案ととらえており、報道する必要はないのでは、というのが本音のため、報道各社への取材対応は消極的になっています。新宿署の管轄では事件が日々頻発しおり、軽微な事件にかまっているヒマはないというのが同署の考え。産経が報じなければ明らかにならなかった可能性が高い事件。果たして報道する意義があるのかもという点でも、意見は分かれるところです」(同)
さらに警視庁は、被害者となったホストに対しても疑問を持っているという。
「交際しているホストから見れば、返金能力がない坂口は面倒くさい相手。わかりやすく言えば、別れるために警察に突き出したわけで、署員たちは『ホストのやり方もちょっと』と話しています」(同)
いずれにせよ、坂口容疑者にとっては、芸能界復帰が絶望的な状態になったといえよう。
(文=編集部)