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教育費は家計の大きな負担!大学だけで500万円、どう無理なく貯める?

文=大竹のり子/CFP、株式会社エフピーウーマン代表取締役
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 保険機能は不要で、とにかくこつこつ長期で積み立てたいと考えるなら、定期預金や会社の一般財形貯蓄を使うとよい。給料が入るのと同時に、一定額を振り替えるようにすれば、安定的に資金が貯められる。定期預金より利率が高めで、安定性や流動性が高い個人向け国債を買い増していく方法も向いているだろう。個人向け国債の利率は、変動10年タイプが0.24%程度で、1万円から購入が可能だ。ただし、途中解約すると、直近2回分の利子を差し引かれるので、満期まで持つことを基本にしておこう。

 口座名義を子どもの名前にしておくのも、貯蓄を続けやすくするポイントだ。自分名義だと、何かあったときに引き出してしまったり挫折しやすくなるが、子どものものだという心理的なプレッシャーをつくることで、使い込みや途中解約がしづらくなる。
 

「細く長く」が基本、貯め時には一気に貯める

 毎月決まった額を積み立てる方法で、細く長く続けるのが教育資金を無理なく貯めていく基本だ。さらに、子ども手当や親戚からの祝い金、お年玉などの収入も、その都度上乗せするかたちで増やしていこう。できれば、子どもが生まれてすぐに貯蓄を開始するのが望ましいが、まだ始めていないという人は、気づいた時にスタートしよう。

 長期で増やしていくのを基本スタンスとしつつ、お金を貯めやすい“貯め時”に集中して増やしていくという手もある。子どもが小学生高学年にもなると塾の費用や習い事、服飾費や小遣い、食費もかさむようになり出費は増していく。小学校低学年くらいまでを貯め時として、夫婦共働きで一気に資金を貯めるなどの努力をしたい。細く長くを基本に、そして貯め時を狙って一気に増やしていくという攻めの姿勢をプラスすれば、目標額を達成できるはずだ。
(文=大竹のり子/CFP、株式会社エフピーウーマン代表取締役)

●大竹のり子 株式会社エフピーウーマン代表取締役、ファイナンシャルプランナー(CFP)
 出版社の編集者を経て2005年4月に、女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立。現在、雑誌、講演、テレビ・ラジオ出演など多くのメディアを通じて女性が正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。『マネーセンスを磨けば、夢は必ずかなう!』(東洋経済新報社)、『老後に破産しないお金の話』(成美堂出版)など、お金の分野での著書は40冊以上に及ぶ。一般社団法人金融学習協会理事。

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