下がり局面が近づく今だからこそ、「カラ売り」のスキルを身につけることで株の売買で利益を得やすくなる。
そんな観点から、一般の個人投資家向けに株のカラ売りのスキルを授けてくれるのが、トレーダーの冨田晃右氏による『株の「カラ売り」で堅実に稼ぐ! 7つの最強チャートパターン』(日本実業出版社)だ。
「取引のリスクは現物株の買いもカラ売りも同じ。カラ売りだから危ないということはない」とする冨田氏だが、カラ売りは信用取引であり、手持ち資金や保有株などの有価証券の約3倍までレバレッジをかけられる。油断して大きな額の取引をしてしまうと、損失も大きくなりやすい。
本書の内容から、「株の世界では今、何が起こっているのか」「これから何が起こるのか」「どんな準備をすべきなのか」をつまびらかにする本連載「『下げ局面』がやってくる!これから株は『カラ売り』だ」。第3回のテーマは「信用取引で損をしないために必要なこと」だ。
カラ売りは身の丈に合った取引額で、レバレッジはかけるな
本書の中で冨田氏は「レバレッジは1倍で」と、特に初心者は身の丈に合った取引をするように呼びかけている。また、カラ売りの場合、当該銘柄の株価が上昇すると損失が出るわけだが、株価の急騰には天井がないため、ロスカット(損切り)を徹底しないと損失が膨らみやすい。損失が出た場合はどこでロスカット(損切り)をするか、そして利益が出た場合はどのタイミングで取引を確定させるかが、きわめて重要になる。
「ロスカット(損切り)のラインも利益確定のラインも、自分自身のお金の器に合わせて決めることが大切。そして、それ以上に大切なのは、その決めたルールをしっかり守って取引することです」(冨田氏)
目標となる利益確定のラインについては、
・キリのいい数字や直近の安値を目標として設定し、そこに達したら利益確定をする
ロスカット(損切り)については、
・カラ売りをしたろうそく足の高値を上に抜けたらロスカット
・カラ売りをしたろうそく足の数日前のろうそく足の高値を上に抜ければロスカット
など、本書ではチャート分析に基づいた取引確定の技術的なアドバイスもされているが、肝心なのは、自分で前もって決めたルールを感情(利が乗っているときの欲と損をしているときの恐怖)に左右されることなく、ぶれることなく守れるかどうか。ここが、カラ売りはもちろんのこと、買いでも継続的に利益を出し続けられるかの境目だと言ってもいいだろう。
株のカラ売りの本当のリスクについて、カラ売りのスキルを今身につけるべき理由、そして、カラ売りで損をしないための考え方について取り上げてきた本連載だが、本書を読めば、さらに多くの株取引についての知見を得られるはず。
これから株の売買を始めたいという人も、経験はあるがうまくいっていないという人も、この本で書かれている冨田氏のノウハウからは、プロのトレーダーのすごみを感じるとともに、自身の株取引実績を向上させるヒントを見つけることができるはずだ。
(文=編集部)
※本記事はPR記事です。