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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

本当に怖い「50代ローン地獄」を抜け出す具体的方法…いくら返済しても残高が減らない

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

(2)おまとめローンを検討してみる

 もうひとつは「おまとめローン」だ。一定の収入があって、過去にローン返済の滞納がない人ならこれが使えるかもしれない。たとえば、5枚のカードで計300万円のローンがあるとき、ひとつの金融機関から300万円を借りて先の5社分を返してしまう。次のメリットが期待できる。

(1)毎月の返済額が減る
(2)金利が下がる可能性がある
(3)残高や返済の管理がしやすくなる
(4)総返済額が少なくなる(金利が下がった場合)

 たとえば、60万円ずつ5カ所から18%で借りていると、返済額は最低でも月10万円弱だが、金利が少し下がって15%になっただけでも、毎月の返済額は7万1,369円(5年返済)となる。12%、10%になれば返済額はぐんと減る。

 おまとめローンの傾向として、審査が早く当日~数日で入金される金融機関より、少し日数がかかるところが金利が低い傾向がある。0.1%でも低い金利に借り換えたいので、あせらず複数の金融機関に試算してもらう。ただ、最近はAIスコアで借入可能額や金利を素早く算出してくれるサービス、金融機関が登場している。これを試してみる価値はある。

 おまとめローンを利用したときの鉄則は、それまで利用していたクレジットカード、ローンカードを全部解約すること。これをやらないと、前よりもっとひどいことになるリスクがある。これについては次回話そう。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)

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中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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