マクドナルド失速、110店舗閉店 外食の勝ち組は? ― J-CASTニュース(11月2日)
これまで100円の激安ハンバーガーなどで、デフレ市場の王様として君臨してきたマクドナルド。今年は相次ぐバリューキャンペーンで来店客数こそ5%ほど増えたが、第三四半期の連結売上高は前年同期比1%減、営業利益は18%減と振るわない。一方、ハンバーガー市場全体では、売り上げが上向きとなる予想が出ており、本記事に登場する富士経済によれば、バーガーキングやウェンディーズの奮闘で12年の見通しは3.5%増の7215億円。マクドナルドの一人負けといえる苦しい状態だ。
マクドナルドだけでなく、もはや「安い」だけでは消費者の心をつかめない外食業界。しかし、その中でも比較的好調なのが、ファミレスだ。ステーキ&ハンバーグチェーン「けん」や、「ステーキガスト」などが展開するサラダバー食べ放題が、消費者の心をつかみ売上を伸ばしているほか、イタリアン、中華などでも続々と新型のファミレスが登場。市場全体でもプラス成長となっていて、今後も継続的な成長が見込めそうだ。
マクドナルドのカウンターメニュー廃止について、社長がコメント ― マイナビニュース(11月1日)
マクドナルドでは、10月からレジカウンター上に置かれていたメニュー表の廃止が実施され、ネットを中心にさまざまな意見が相次いでいる。これに対して日本マクドナルド代表取締役会長の原田泳幸氏が反論。原田氏によれば「1年以上慎重に検討した結果」というこの構想。100円商品ではなく、バリューセットなどの高価格商品を販売するための戦略では? という疑問に対しては「客単価を上げるためにメニューをはずしたということは一切ない」と強く否定した。「100点をもらうには、ある程度時間がかかるだろう」という読みの原田氏だが、筆者としては、カウンター上からメニュー表がなくなったらすごく不便だと思うのだが……。「時間がかかるだろう」という発言の裏には「早く慣れろ」という本音が読み取れなくもない。
米マクドナルドの10月世界既存店売上高、約9年ぶり減少 ― ロイター(11月9日)
日本だけでなく、マクドナルドの苦戦は世界にも広がっている。10月の世界全体の売上高は1.8%と、03年以来9年ぶりの減少となった。この背景には、競争の激化や世界全体での景気低迷などが影響しているという。地域別で見ると、アメリカ・欧州市場で2.2%減、アジア・中東・アフリカ地域で2.4%の減少幅。さらに、アメリカでは10月末に東海岸を襲ったハリケーンの影響で、11月の売上高も減少する見込みだ。まだまだ混迷が続く世界経済。グローバルカンパニーの代名詞であるマクドナルドの苦戦は続きそうだ。