1.目をパッチリ閉じる
2.しばらくして頭の中で「黄色!黄色!黄色!」と、3回言う
3.目を開ける
この3つを試してみると、おそらく黄色いものを探したくなってはいるはずだ。
これはいわゆる無意識の力の1つで、「勝手に答えを見つけてくれる」というものだ。新車を買おうと決めたら同じ車種を何度も見かけたり、子どもが産まれたら子育ての情報ばかり目に飛び込んできたりするというのも、これと同じ原理であり、無意識の力といえる。
この無意識はいつも正しい答えを導いてくると説いているのが、『無意識はいつも正しい』(クスドフトシ/著、ワニブックス/刊)だ。本書では、著者のクスドフトシ氏が、引きこもりやうつ状態を乗り越えた、無意識メソッドを紹介している。
何か望みを叶えようとしたり、不安や悩みを解消したいと思ったりするときに、最初にぶつかる壁が「自信がない」だ。なぜ、自信がないと思ってしまうのか。
1つは、「人」や「モノ」に依存したり、世間や周囲の評価に心をゆだねてしまったりしているからだ。周りの人たちが自分に向けて言った言葉を「良い・悪い」関係なく、無意識は受け入れ、「自分はこういう人間なんだ」という信念ができ上がっていく。そうやって、外の世界に振り回され、「自分はダメなヤツだ」と、知らないうちに自己肯定感を下げていく。その結果、「自分には自信がない」と思い込んでしまうのだ。
もう1つは、「0」か「100」かの世界で生きているからだ。本やセミナーで「ネガティブなこともポジティブなことも全て受け入れましょう」などと言われると、100%認めなきゃいけないような気になってくる。すると、「認められない自分はダメなんだ」と自己否定して結局、「自信がない」と思ってしまう。
しかし、そもそも自信には根拠がない。「なんだか分からないけど、願いがかなうかもしれない」「もしかしたら失敗するかもしれない」といった「かもしれない」の積み重ねによって、ポジティブなことであれ、ネガティブなことであれ、自信というものは形成されている。ただし、「かもしれない」には、根拠がない。ならば、まずは「自分にとって都合の良い可能性が、あるかもしれない」と思うだけでいい。「自信」というのは「かもしれない=可能性」の積み重ねだからだ。
日常の生活の中で何気なくやっていることや心臓の鼓動、睡眠中の呼吸など、自分のコントロールできない「潜在意識」や「無意識」と呼ばれる力が、人の行動の9割を占めていると言われている。いかにその無意識の力を発揮できるかに意識を向けるべきかが、まず大切なことなのだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。