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大掃除の前に! 効率よく動ける収納を実現する考え方とは?

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 年末が近づき、風呂場やキッチンなどをいつもより念入りに掃除するという方も多いのではないでしょうか。その時、少しだけ視点を変えることで、いつもの空間をもっと便利に使えるようになるかもしれません。

『もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる』(同文舘出版刊)の著者、はせがわよしみさんは整理収納アドバイザー1級の資格をもつ片付け空間デザイナー。

 あるとき、導線を活かしたキッチンの片付けを希望する依頼者のもとへ行ったところ、コンロの下の引き出しの中にはコップが、シンク下の引き出しの中には鍋やフライパンが仕舞われていたそうです。

 もちろんこれは逆。このことを依頼者に伝えたところ、「本当だ。そうですね!気がつかなかった」と喜ばれました。

 

■日々の家事で「我慢していること」はありませんか?


 では、なぜ依頼者は、はせがわさんに指摘されるまで気が付かなかったのでしょうか。

 それは、これは動作が「習慣」になっているから。習慣は無意識のうちに行うものなので、それが使いやすいかどうかまで考えなくなってしまうのです。

 また、気づいていても、そのままにしてしまっているパターンもあります。

 これは4人の子どものために、毎朝お弁当づくりに忙しいA子さんのキッチンのケース。

 ここでは炊飯器のすぐ下にある引き出しにお菓子づくりの道具が入っていて、肝心のしゃもじは方向転換したところの、まったく別の場所にありました。

 このしゃもじの位置に、A子さんは「不便だな」と感じてはいましたが、忙しいのでそのまま我慢していたそうです。

 このように、忙しいとちょっとの不便を改善する手前も面倒なので、我慢してしまうことも多いとはせがわさん。

 ただ、場所を入れ替えてしまえば「何で今まで我慢していたんだろう?」と思うはず。収納は不便だと思う事を我慢しないことが大切なのです。

 上手に使えていると思っているキッチンでも、もしかすると習慣になっているだけで無意識に我慢していることがあるかもしれません。そこではせがわさんは、実際に意識してシミュレーション動作をするという方法を提案しています。

 料理をするとき、洗い物をするとき、必要なものはまとまっていますか? 余計な動作はないですか?

 頭の中で普段の生活を思い出してみると、当たり前だと思っていた動作が実は必要のないものだったという事に気づくかもしれません。

 大掃除は収納を見直す絶好のチャンスです。あなたの家の導線を一度見直してみてはいかがでしょうか。(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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