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松崎久純「ビジネスパーソンの自己啓発」

部長・課長になれない人が欠落していること…管理職になれる人が特に意識していること

文=松崎久純/グローバル人材育成専門家、サイドマン経営代表
部長・課長になれない人が欠落していること…管理職になれる人が特に意識していることの画像1「Gettyimages」より

 あなたは出世するための具体的なプランを持っている人でしょうか。たとえば勤務先で管理職になるために「何をしていけばよいのか」を知っているでしょうか。出世に興味がなかったり、勤続年数が長いだけでポストに就けるのなら考える必要はないでしょう。

 しかし、出世したいという想いがありながらも、成行き任せでは難しいと思えたら、「どうやって管理職になるか」というテーマと真剣に向かい合ってみましょう。
 
 組織のピラミッドを上へ向かって登っていきたければ、転職が解決策になってくれることは少ないのではないでしょうか。環境が変わっても、「どうすればよいのか」を考え、問い続けていくことが必要です。課長や部長、あるいはそれ以上の役職者になることが、現状からあまりに遠く思える場合でも、考えることで見えてくるものがあります。

 ここでは、管理職になることを目指す人が「特に意識すべきいくつかのこと」について考察してみます。

自分の強みについて考えるとき

 まず考えてみたいのは、自分自身の強みについてです。それは出世するための武器、あるいは根拠となるものです。その強みが「自分の強み」というだけでなく、「会社の持つ強み」として、どのくらいのインパクトを持つかを考えてみましょう。複数の強みを持っていれば、すべて分類してみます。そうすることで、自分の強みの持つ価値を客観的に捉えるようにします。

 それらの強みは、スキルと実績に分けて考えるようにしましょう。たとえば外国語ができるというのはスキルですが、それだけではインパクトは弱いでしょう。外国語のスキルを用いて何ができるか、何をしたのか(=実績)が評価の対象になってくるからです。人当たりがよく親しみやすいといったことも強みであり、スキルといえることです。それがどんなことを実現させてきたかを思い出してみましょう。たとえば、そのスキルがチームのリーダーとしてプロジェクトをまとめた実績に結びついているとよいわけです。

 このように、自分の強みを挙げたら、それがどんな実績につながったのか、あるいは今後つなげることができるかも具体的に考えます。スキルと実績については、それらがどのくらいの評価につながるのか、過信せず、慎重に考えましょう。

松崎久純/グローバル人材育成専門家

松崎久純/グローバル人材育成専門家

サイドマン経営代表

企業の海外赴任者や海外拠点の現地社員を対象にグローバル人材育成を行う専門家。サイドマン経営・代表。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科非常勤講師。著書に『好きになられる能力 ライカビリティ 成功するための真の要因』(光文社)、『英語で学ぶトヨタ生産方式 エッセンスとフレーズのすべて』(研究社)、『イラストで覚える生産現場の英語』(ジャパンタイムズ)など多数。

Twitter:@HardLifeEasy

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