新年ということで、一年の目標をたてたり、「今年こそはこれをやる!」と自分に誓ったりと、気持ちも新たに意欲に燃えている人は多いはず。
そうした目標や決意の実現にとって一番大切なのは「時間の使い方」だ。人生のすべての時間を、目標を追うことに使える人は、たぶん多くはない。ほとんどの人は、何かと忙しい日常の隙間を見つけて自己実現を目指すのだ。
だからこそ、いつもよりも早く起きて、朝の時間を有効に使う「朝型生活」は大きな意味を持つ。疲れもなく、生産性が高いとされる朝の時間を「自分が一番やりたいこと」に使うことができれば、目標の実現に早足で近づくことができる。
■早起き習慣を定着させるための3つのキーワード
ただ、苦手な人はとことん苦手なのが「早起き」である。
5時に起きるつもりだったのに、だらだら二度寝して結局起きたのは8時半だった時の自己嫌悪を繰り返し味わったあげく、「自分にはムリ」とあきらめてしまっている人もいるはずだ。
『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(塚本亮著、すばる舎刊)によると、早起き習慣を定着させるためのキーワードは「動機」「睡眠」「リズム」の3つ。
「動機」とは、「なぜ早起きするか」を自分の中で明確にすることだ。
これは「〇〇をしないといけないから早く起きる」など、義務感を伴うものではなく、「〇〇したいから早く起きる」と、早起きを「楽しみ」と捉えた動機づけをするのがポイントとなる。
「ジョギングしたい」
「今日買った本を読みたい」
など、「快」を追求する動機づけをすることで、実際に早起きしやすくなるのだ。
■早起きは「夜」に始まっている
十分に眠ることができないと早起きは難しいし、起きられたとしても前日の疲れを引きずってしまったりする。
その意味では、早起きを習慣化するなら夜の過ごし方を見直した方がいい。
本書では、睡眠の質を高めるために
・メラトニンと睡眠の関係を知る――メラトニンをきちんと分泌させるために、寝る少し前から部屋を暗くして、光を浴びないようにする。
・寝る直前に入浴しない――体温が上がり、眠気が覚めてしまう。
・食事時間に注意する――眠る直前に食事をすると、就寝中に消化活動が行われるため、脳も体も疲れが取れにくくなる。
・カフェイン、アルコール摂取を控える――夜中にトイレに行きたくなったり、心拍数が上がって呼吸が荒くなったりする。
の4つのポイントをあげている。
■土日も睡眠のリズムは崩さない
最後に3つめのキーワード「リズム」を見ていこう。
最適な睡眠時間は人によって異なるが、自分に適した睡眠時間を見つけたら、それをできるだけキープした方がいいという。
たとえば6時間が最適なら、毎日6時間で起きる。そのうえで起きたい時間から逆算して就寝時間を決めるのだ。そして睡眠時間のサイクルが決まったら、土日でもそれを崩さないことが、早起き習慣定着のカギになる。
◇
ここで紹介したものは『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』で明かされている早起き習慣をつけるためのメソッドのごく一部にすぎない。
目標ややりたいことの現実化に欠かせない「朝型生活」を手に入れるために行動を起こすなら、年始である「今」。本書はその手助けをしてくれるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。