間食はダイエットの敵。減量中はなるべく食べないように……なんて思っていませんか?
でも、こんな考え方もあるようです。『おやつを食べてやせ体質に! 間食ダイエット』(文藝春秋刊)は、なんと間食をすることで痩せやすい体を手に入れるという一冊。著者の森由香子さんは、3,000人以上の食事指導を行ってきた管理栄養士です。
■「間食」といってもスイーツやスナック菓子ではなく…
「間食をして痩せるなんて本当?」と思うかもしれませんが、食べたいものを我慢する従来のダイエットは大きなストレスを抱えがちです。結果、挫折したり健康を損ねてしまうことも。
「やせたい人こそ、きちんと3度の食事を摂り、間食もするべき」というのが森さんの主張です。
しかし、そうは言っても甘いものを食べすぎれば太りますよね。本書でいうところの「間食」は、甘いものだけではないのです。
間食というとスイーツやスナック菓子を思い浮かべるかもしれませんが、「間食ダイエット」ではさらにバリエーションに富んだ食品が推奨されています。
たとえば、野菜、フルーツ、乳製品、卵など、ビタミン、ミネラルやたんぱく質を含んだ食材です。これらの食品を間食に取り入れることで、食欲を満たすと同時に、日常的に不足しがちな栄養素を補うことができます。
本書によれば、1日あたりのエネルギー摂取量が同じだった場合、食事の回数を増やした方が1回あたりのインスリン分泌が節約できるそう。食後の血糖値上昇を抑えることができるため、食事回数を増やすことは脂肪をため込みにくい体をつくることになるのです。
また、「午後はカルシウムの吸収が良くなる時間帯なので、チーズ、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を食べると良い」というような具体的な食材とその量が書かれています。
でも、正直普通のお菓子が食べたい! というときはどうすればいいのでしょう?
たとえばスナック菓子であれば、食べるスピードが加速しやすいので、あらかじめ時間を制限して、食べる量を決めておく。一口入れたら30回噛むことを意識する。
ゼリーやプリンなど、あまり噛む必要のないものを食べるときは、事前にガムを噛むと満腹中枢を刺激するため良いというよな、少量でも満足できる食べ方が書かれています。
食べたいものを無理に我慢するのではなく、食べ方や選び方を変える「間食ダイエット」はストレスも少なく続けやすいダイエットです。無理せずやせるために、自身の「間食」を見直してみてはいかがでしょうか。(ハチマル/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。