何かアイデアを考えてくれと言われても、すぐに思い浮かばない。そのせいでチャンスを逃している……。そんな悩みを抱えてはいないだろうか。では、斬新で新しいアイデアを出し続けることができる人は何をしているのか。
答えを言うと、「考え続けている」のだ。
「どうすればお客さんが喜んでくれるか」「どうすれば画期的な商品がつくれるか」と、常に考えている。そして、「考えられずにはいられない人」=「思考中毒」といえる。
『思考中毒になる!』(齋藤孝著、幻冬舎刊)では、思考力が求められる時代で、考えることを習慣化し、結果を出すためのヒントを紹介している。
■思考を習慣化するためにはどうすればいいのか?
思考中毒になると、日常を面白がりながら生きることができるようになる。なぜなら、商品やサービス、芸術など、さまざまなものを「思考の集積」として見る習慣がつき、その思考に反応するセンサーが研ぎ澄まされるようになるからだ。
では、どうすれば考えることを習慣化できるのか。
まずは、常に「何を考えているか」を自覚することと本書。「今、何のためにこれをやっているのか」という目的を意識し、常に自問自答することが重要になる。 目的を意識するには、課題やテーマが必要になる。「作業時間を短縮するにはどうしたらいいか」など、仕事で解決すべき課題やテーマを明確にし、考え続けることが大切だ。
そして、思考の習慣をつけるには、「自分がどれだけの時間考え続けられるか」を把握することも欠かせない。
現状を把握するために、手帳に思考した内容を記録する方法がいい。このとき、スマホのメモ機能よりも、手書きで記録することを齋藤氏はおすすめしている。
手書きのメリットは、頭と手が連動する感覚が得られるところにある。手を動かすことで、それに刺激されて次の思考が促される。この連続が思考の持続を生むのだ。
普段、あまり考えることをせず、仕事もルーティーンにこなしている人は、考える習慣を身につけることで、仕事の効率も良くなり、アイデア出しも楽しいものへと変わっていくはず。本書を読んで、実践し、思考中毒になってはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。