著:西多昌規/PHP研究所
自分のミスが原因で周囲の人に迷惑をかけてしまったり、そのことについて怒られたりして凹んで(へこんで)しまった経験はどんな人でも持っているはずです。
もちろん、自分のしてしまったことを反省する姿勢は大切なのですが、毎回過ぎたことをいつまでも引きずって、凹んだままでいては体が持ちませんし、その後の行動にも影響が出てしまいます。
となると、凹んだ状態から気持ちを切り替えて立ち直る術を身につけることは、私たちにとって必要なことと言えるのではないでしょうか。
今回は『「凹まない」技術』(西多昌規/著、PHP研究所/刊)から、凹んでしまった時によく効く「応急処置」をいくつか取り上げてみます。
■「すべて自分のせい」とは絶対に考えない
何か悪いことが起こった時、責任感が強い人ほど負い目を感じやすく、その結果なかなか凹んだ状態から立ち直るのに時間がかかります。
もちろん、凹んでいるからには自分にも何らかの責任があるのでしょうが、全てを自分のせいだと考えるのはやめましょう。
「原因は自分にもあるが、他人も0%ではないはず」と、上手に責任転嫁することは、凹んだ状態から立ち直るポイントの一つです。
■他人になりきって考える
人は、物事を意味づけて、自分なりの解釈をつけて認識しています。
もし今あなたが凹んでいたとしても、それはあなたの解釈による事実認識によって責任を感じているだけ。つまり、すべてはあなたの主観にすぎないのです。
そんな時は他の人に成りきって考えてみると、凹んだ気持ちが楽になります。
身の周りにいるあまり凹まなそうな人を想像して「あの人ならこんな時どう考えるかな」とシミュレーションしてみると“大したことじゃなかったな”と凹んだ気持ちから立ち直れるかもしれません。
■過去の「最悪の事態」を思い出す
これまでに直面したもっとも辛かった出来事を思い出すことも、凹んだ状態を跳ね返す方法です。
過去に起こった困難にすべて対処してきたからこそ今の自分があるわけですから、その時のことを思い出すことは「あんなに辛いことでも何とか乗り切ることができたんだから」という自信回復つながるはずです。
凹んだままでいてはいつまでも名誉挽回することができません。
そして、凹んだ自分をいつまでも引きずってしまうのは性格の問題ではなく、凹んだ自分を立ち直らせる方法を知らないからなのです。
本書には、過ぎたことに必要以上に捉われることのない「凹まない人」になる方法や、凹んでしまった時の対処法が紹介されています。
それらを身につけておけば、失敗して凹むことへの恐怖心は薄らぎ、思いきった行動を取れるようになるはずです。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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