無意識な言動で相手を不快な気持ちにさせてしまって、対人関係が上手くいかなくなる。そんな経験は誰にでもあるはず。どんなに気をつけていても、そこは相手があること。誰もが日常的に無神経な言動とは隣り合わせだ。
一度、無神経な人と思われたら「一緒にいても楽しくない」「関わりたくない」「この人と過ごすのは時間の無駄」と疎まれる存在になってしまうかも。だれもが周りから「好かれたい」と考えるが、「嫌われないこと」にも意味はある。
■「好かれる」前に「嫌われない」が大事
「好かれる人」を目指す以前に、まずは「嫌われない人」「相手から必要とされる人」になるために『だから、あの人は嫌われる 対人関係がうまくいかない人の解決策』(吉原珠央著、幻冬社刊)では、大切な人から嫌われずに済む考え方や具体的な言動、無神経な人たちへの対処法などを紹介する。
「必要とされる人」になるためには、
・即「お礼」を徹底する 当然のことだが、お礼をしないと相手からの信用を失ってしまう。たった一言「ありがとうございます」と口頭やメールで相手に伝えるだけで、相手は安心してくれる。
感謝の気持ちは実際に「書く」か「言う」かしない限り、相手に届くことはない。挨拶やお礼をすでに日常的に意識しているという人にオススメなのが「ありがとう」の威力を2倍にする方法だ。その方法とは、「ありがとう」の一言に、具体的な状況についての一言をプラスすること。
たとえば、冬の冷たい小雪が舞う中、デリバリーのお弁当を届けてくれた配達員には「こんなに寒い中、ありがとうございます」と一言加える。その時の状況に合わせて、相手の苦労などを一言添えられると、「自分のことを気にかけてくれている」と相手に感じてもらえるのだ。
また、ビジネスで相手から嫌われないためにはこんな心得があるそう。
1.目的を考えて行動する
「その仕事の目的と効率的に行う手段を把握しているか」という考えのもとで、仕事に取り組めているかが重要。
2.相手を敬う
肩書きや経験値に関わらず、目前の人に丁寧かつ感謝が伝わる言葉を使うこと。
3.危機感を持つ
自分が約束したことを果たす義務感を自覚することが大切。相手に作ってもらった時間や待たせている時間の重みに対する意識が低いと、遅刻や約束の納期に遅れることが日常的になってしまう。なので、常に危機感を持つこと。
仕事でもプライベートでも、無意識な言動によっていつの間にか見切りをつけられ、気づけば周りに仲間がいない…ということにならないように、本書をヒントに「必要とされる人」になるための言動の習慣を実践してみてはどうだろう。大切な人や仕事の仲間に嫌われないためにも、自身の言動を振り返り、普段から意識して習慣づけることが対人関係の悩みの解決にもなるはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。