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常識にとらわれない思考法の身につけ方

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『カベを壊す思考法』(扶桑社刊)
『カベを壊す思考法』(扶桑社刊)

 新型コロナウイルスによるパンデミックが起きてから、私たちのライフスタイルはまさに一変した。業種によってはテレワークが当たり前となり、仕事をするために出社をしなくてはいけないという固定観念や、これまでの常識は覆された。

 こうした大きな社会的変化は今後、何度も訪れるかもしれない。

 では、困難を伴う変化が起きたときに、常識に惑わされずに正しい選択をするためにはどうすればいいのか。その考え方を教えてくれるのが『カベを壊す思考法』(出口治明著、扶桑社刊)だ。

常識にとらわれないために必要な「タテ・ヨコ思考法」とは


 大きな転機が訪れたり、改革がなされたりしたとき、それまで成功法則とされてきたことは、役に立たないと考えたほうがいいだろう。

 では何が必要なのか? それは、あらゆることをゼロベースで考え、新たな価値体系を構築していく能力だ。ただ、そこで「考える軸となるもの」がなければ、何が正しくて何が間違いかを判断することができない。

 本書では、方針を決めるために必要な軸のおおもととなる考え方が5つ挙げられている。

1.人間は動物である
2.人間はそれほど賢くない
3.人生はゴールが見えない「イエス・ノーゲーム」
4.決めることとは、何かを捨てること
5.「おおぜいの人」を「長い間」だますことはできない

 そして「自分の軸をつくる」ときにまず大切なことは、今の自分、会社、日本がどんな位置にあるのか、一歩引いた視点で俯瞰してみることだ。その俯瞰するための方法が 「タテ・ヨコ思考」 である。

 「タテ思考」とは、歴史からみること。

 「今はこうだけれど、昔はどうだったのだろう」と考え、歴史の中から参考事例や比較対象を見つけてきて、それらとの関係性から真実を見定めるのだ。

 もう一つの「ヨコ思考」は、ほかの国や地域から見ることだ。

 日本は島国であり、ほかの言語との互換性が低いため、どうしても市民が内向きになりやすい特徴がある。しかし、閉じた世界の内側だけを見ていると、思考が硬直化、画一化してしまい、斬新な発想が出にくくなる。だからこそ、答えを日本の外に求め、他国と比べるのだ。他国を見渡せば、日本では常識だと思っていることが他国ではそうではないことに気づけるだろうし、もっと効率の良いやり方がいくつも見つかるだろう。

 「昔の人はどうやって乗り越えてきたのだろう」というタテ思考と「ほかの国ではどのようになっているのか」というヨコ思考。この思考法が自分なりの軸を築き、磨き上げる最も確実な方法となるという。

 現在、そして今後も起こりうる大きな転機のときに、固定概念や常識にとらわれず、柔軟に対応するためにも、自分の思考の軸となるものを身につけることの大切を教えられる一冊だ。(T・N/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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