英会話学校にも通った、海外のテレビ放送も聴いた、教材もたくさん買った、本もたくさん読んだ。なのに、それでも身につかない“英語”。
ビジネスを中心に幅広いところで使うからと、英語の必要性を感じて勉強し始めた人もいるかと思いますが、そう簡単に習得できるものではありません。
英語が身につかないのは理由があり、ポイントを押さえておけば外国人とコミュニケーションを取れるようになると言うのは、大西泰斗さん、徳昭さん兄弟です。兄の徳昭さんは日本郵船で国際プロジェクトを多数経験してきた現役のビジネスパーソン。弟の泰斗さんは今年の秋からNHKのEテレでビジネス英語の講師をしています。
そんな2人が執筆した『大西泰斗&徳昭の ビジネスパーソンの英語』(大西泰斗、大西徳昭/著、日本実業出版社/刊)から、英語がなかなか身につかない人の共通点を3つ紹介します。
求めるレベルが高すぎている
英語を勉強していると、目がいくのがネイティブとバリバリ会話している人の姿。しかし、本当にネイティブレベルの発音や流暢な話し方は必要なのでしょうか。
ビジネスの現場においては、実際のところ、完ぺきなレベルである必要はあまりなく、重要性を持たないと著者はいいます。ネイティブのレベルに到達するためには、大変な労力と時間が必要です。というかほぼ不可能といってもいいでしょう。
ビジネスパーソンが仕事に必要な英語を身につける場合は、「そこそこ」のレベルで収めればよいと著者。完ぺきを目指し過ぎて挫折してはいませんか?
明確なゴールを持っていない
そもそも「英語ができる」の定義とはなんでしょうか。それが英語習得のゴールといえます。この具体的なゴールがなければ、勉強をしてもどこまでやっていいのかわからなくなってしまいます。「TOEICで○○点取りたい」「同時通訳として活躍したい」などゴールが明確になると、そのゴールに到達するためのプロセスがおのずと決まります。そして、ゴールが違えば、そのために取るべき手法もかなり異なってきます。まずはゴールを決める。それが大事です。
英語以外の勉強をおろそかにしている
英語をいくら勉強しても、そもそも日本語ができなければ、英語で急に話せるようにはなりません。日本語で口下手な人が、英語でいきなり雄弁になることはないはずです。
これは、とても当たり前のことなのですが、結構見落としがちです。英語以外の自身のビジネスパーソンとしての能力を延ばすことにも、応分の時間を振り分けましょう。日本語でできる仕事であれば、英語でもすぐできるはずです。
英語を勉強していると、これらのことはどうしても忘れてしまいがちです。なかなか身につかないときは、英語勉強法を見直す前に、自分は何のために英語の勉強をしているのか、英語を勉強するほかにもちゃんと他のスキルを伸ばせているのかなどを考え直してみるといいでしょう。
本書ではそうしたことを踏まえた上で必要なことだけを教えてくれるので、なかなか身につかないという人は参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
『大西泰斗&徳昭の ビジネスパーソンの英語』 「自分コンサル」で必要な英語を見つける。まず、ゴールを確定する「逆算アプローチ」。Listeningのキモは「トリガータイミング」をいかに超えるか。「独り言つぶやき作戦」でSpeakingの場数を増やせ。英語らしいWritingを「丸ごと」身につける。発音は「最劣後」。