正式名称は全日本空輸。東証プライム市場上場のANAホールディングスの中核企業である。1952年に日本ヘリコプター輸送として設立され、53年に貨物航空事業、54年に旅客航空事業を開始した。58年に極東航空と合併して全日本空輸が設立された。国内線から事業を始めて国際線への拡大も計画していたが、運輸省(現国土交通省)が実施していた日本航空とのすみ分け政策で実現せず、国際線定期便の運航を開始したのは86年。この間、76年に起きたロッキード事件で社長、副社長、専務などが外為法違反や偽証罪などで逮捕される。24年3月通期の売上高(単体)1兆7329億300万円、経常利益1547億4100万円、純利益1149億6400万円。