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闘うジャーナリスト・佐々木奎一がゆく! ワーキングクラスの被抑圧者たち 第一回

富士ゼロックス「障害者は用済み」解雇の実態

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 ちなみに、裁判資料によると、法廷では、富士ゼロ側は、個人情報を根堀り葉掘り聞いたことについては「セクハラを受けたという事実確認以外の目的では聞いていない。日時を確認したが、その射程を超えて、プライベートを詮索する目的はなかった」と反論。また、リストラ部署については「NB第三支店は、中高年の従業員が多いわけではない」と主張。障害者者を侮辱する発言については「一定のやり取りがあったことは認めるが、その余は否認する」と、主張をした。

 さらに「退職届を書かなければ失業給付がもらえない」と言ったことについては「離職するのに必要な書類提出を求めたに過ぎない。退職願の提出を強要した事実はない」と言い、フレックス禁止についても否定した。要するに、富士ゼロはD氏の訴えを全否定しているが、一方でD氏は、いずれも証拠となる書類や音源を持っているという。

 こうした”一方的なパワハラは、本当に起こったのだろうか?” 裁判についてD氏は「ますます怒りが増しています。社会で虐げられている人の代表として、闘っていきたい」と意気込みを語っている。富士ゼロ側の返答がない以上、今後の成り行きに注目したい。

 なお、このパワハラ事件の詳細はネットサイト・マイニュースジャパンの記事「富士ゼロでパワハラの嵐 『障害者は用済み』宣告で解雇の内幕」「富士ゼロ『リストラ支店』の実態 対象者集めた”ゴミ捨て場”で退職願まで強要の全内幕」を見てほしい。
(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)

●佐々木奎一(ささき・けいいち)
「My News Japan」を中心に、「別冊宝島」や「SAPIO」「週刊ポスト」などで執筆する ジャーナリスト。企業のパワハラや不当解雇などの労働問題を中心に、政治家の利権や原発問題に絡むメディアの問題なども取材をする。これまでに、「キユーピー」のパワハラ問題の追及や大企業の障害支社雇用に関する問題提起、バンダ イナムコの社員うつ病問題などを追求して話題となっている。

BusinessJournal編集部

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