最近だんだん暑くなってきたせいか、エスニック系の料理が食べたい気分になってしまい、先日ベトナム料理の店に行ってきました。と言っても、訪れたのは本場仕込みのディープなお店ではなく、ファストフード感覚で利用できる「PHO24(フォー・トゥエンティフォー)」というフォー専門店です。
ご存じない方のために簡単に説明すると、「フォー」とは牛や鶏からとったスープに平打ちの米麺(小麦粉ではなく米粉からできている)を入れた麺料理で、日本のうどんやラーメンのような位置づけの食べ物です。パクチー(香草)を乗せたり、最後にライムを搾ったりすることで、東南アジアテイストが一気に増します。
元気にしているんでしょうか?
実際、私が訪れたPHO24の東京・市ヶ谷店もデニーズに隣接しています(トイレが共用ということは、大きかったデニーズの一部を、この業態に切り替えたのかもしれません)。セブン&アイ・フードシステムズはベトナムの大手外食企業ナムアン・グループと提携して、同グループが展開していたフォー専門店を日本に「輸入」し、昨年7月にこの1号店オープンにこぎつけたのです。
セブン&アイ・フードシステムズでは不採算店を大量に閉鎖した結果、財務状況は改善の兆しを見せているものの、大黒柱であるデニーズの売り上げが依然芳しくないため、決して業績が良いとはいえません。当然、デニーズ以外の新しい稼ぎ頭が欲しい状態でしょうが、その際に目を付けたのがこの「フォー」だったのです。