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購買動機は「一に値段で、二にスープ」

"貧乏人の友"カップ麺、現在の購買層はなんと......

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元祖インスタント麺といえば、これ。
(「エースコックHP」より)
"1億総グルメ時代"といわれ、一般消費者の舌が肥えた今の時代でもインスタント麺の需要は変わらず高い。日本即席食品工業協会によれば、2011年の国内インスタント麺の生産量は約55億食。日本人一人が年間平均で43食以上を消費した計算だ。 "1億総グルメ"のはずが、なぜインスタント食品なのか? 実は、インスタント食品の発達は、日本人の食に対する成熟した感覚と大きく関係している。過去に某中堅メーカーでインスタント食品の開発に携わったH氏は次のように言う。

「多くの日本人には、たとえ食べた物が100点満点の味でなくても、50点なら50点なりの、30点なら30点なりのおいしさを探そうとする傾向があります。その結果、安くておいしいものを求める消費者が常に一定数存在する。ハンバーガーや牛丼、立ち食いそば、カップ麺などがそれに当たります」

 こうした消費者志向に合わせるかのように、業界団体も"ジャンクフード"として定着したイメージ改善の取り組みを続けてきた。93年に制定された、「即席めん類の栄養成分表示に関する基準」に基づき、エネルギー、たんぱく質、脂肪、炭水化物、食塩の5項目の表示を義務化し、さらにビタミンB1、B2、カルシウムを強化した場合には任意に表示することとしている。

 インスタント麺の需要層といえば、一般的には10〜20代の若年層がイメージされがちだ。事実、かつてエースコックが80年代に発売した1.5倍の「スーパーカップ」は、店舗数を拡大しつつあったコンビニエンスストアを販路に、都市部の若者たちの絶大な人気を集め、この翌年にカップ麺の生産量が袋麺のそれを初めて上回ることとなった。

 ところが、こうした若年層の需要を変わらず維持しながらも、ここ数年の消費動向にある種の変化が生まれている。先のH氏によれば、近年拡大している大きな購買層は2つあり、そのひとつが、この不況下で昼食代も厳しいビジネスマンなのだという。

「月々3〜4万円のお小遣いではランチに1000円もかけられない。650円の定食からワンコイン弁当へ進み、さらにカップ麺に行きつく。もちろん、毎日がカップ麺では身体がもたないですが、月末なのであと3日はカップ麺で......などという選択を、全国の多くのビジネスマンが余儀なくされているのでしょう」(H氏)

 また、もうひとつの拡大傾向にある購買層が、意外にも主婦層なのだという。夫や子どもを会社や学校に送り出した後、一人で簡単に済ませられる昼食といえばインスタント食品。中でも味のバリエーションが豊富なカップ麺は、雑用が多くて忙しい主婦にはとても重宝される。かつては若者の食文化の代名詞だったカップラーメンだが、時代背景や生活様式の変化の中で、カップ麺のシーンが幅を広げているといえるだろう。

『病気にならない生き方』


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