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「週刊朝日」ハシシタ騒動はまだ終わっていない!

「橋下徹は部落の鬼っ子」 部落解放同盟委員長に聞く

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「橋下市長に部落出身の誇りはあるのか?」
という言葉が印象的だった。
 部落解放同盟(以下、解放同盟)といえば、被差別部落を中心として、あらゆる差別の撤廃を目指して活動している団体だ。「部落差別」と聞くと、今年の出来事で思い出すのが「週刊朝日」(朝日新聞出版)が10月に掲載した、橋下徹大阪市長の出自に迫った連載「ハシシタ 奴の本性」をめぐる騒動だろう。

 橋下市長が被差別部落出身であることに言及した佐野眞一執筆による同記事は、出自を根拠に人格を否定するという手法が、差別や偏見を助長するものだという激しい批判を浴びた。それを受け、すぐに朝日新聞出版は連載打ち切りを決定し、橋下市長に謝罪。編集長の更迭、社長の辞任など、厳しい社内処分も行った。

 しかし、解放同盟中央本部委員長の組坂繁之委員長は「騒動はいまだ幕引きしていない」と主張する。

「ハシシタ」騒動から見えてくる、さらなる論点とは何なのか? 

 解放同盟が考える、マスコミ、そして橋下市長の問題とは? 

 組坂委員長に聞いた。

ーー「週刊朝日」の記事に関しては、解放同盟としても抗議文を出されていましたが、それに対する反応はあったのでしょうか?

実は、かなり気さくなキャラ
である組坂委員長。
組坂委員長(以下、組坂) 我々には特にありません。朝日新聞出版は重い処分をしたと考えているかもしれませんが、我々にはなにもない。橋下市長に対しては謝罪をしたけれど、それだけで済ませるのではなく、これを教訓として、部落差別をなくすためにどういう取り組みをするのかを我々は知りたいんです。そういう点では、週刊朝日や朝日新聞出版とで学習会をやって、そこで問題点をあらためて明らかにしていきたいと思っています。今のままで終わっては、単に「世間からの風当たりが強いから」とか「橋下市長に取材拒否され続けると困るから」という理由で彼にだけ謝罪にいき、終わりとなってしまう。被差別部落地区として記事中に名前を出された八尾市の市長も抗議文を出していますが、そこにも謝罪にいっていないんです。それに、そもそも謝罪することより大事なことがあります。

 かつて司馬遼太郎先生は『龍馬がゆく』(文藝春秋)で「ちょうりんぼう」という部落に対する差別用語を無自覚に使い、それを解放同盟が糾弾するということがありました。司馬先生はそれを強く反省され、「自分は作家なので、単に反省文を書くだけでなく、作品で表したい」と言い、自身の小説『胡蝶の夢』の中にあるエピソードを入れられた。

 江戸後期の将軍侍医だった松本良順が、部落の頭だった弾左衛門の脈を取るというシーンがあるんです。当時、将軍の脈を取った同じ手で、穢多頭の脈を取るなどということは考えられなかった。それを松本良順は「医術に貴賎なし」と言い切る。司馬先生がこうした作品を通して、自分や社会の差別意識を乗り越えようとしたように、佐野さんや週刊朝日も、そういうかたちで真摯に取り組むべきだと思います。

ーーただ、長期連載が予定されていた中、1回目の記事だけで、佐野さんや週刊朝日が持っている部落問題に対する認識の甘さや偏見は理解できるものなのでしょうか。「連載打ち切りの判断は早すぎた」という声もありました。

『対論 部落問題 』


組坂氏の対論本

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