NEW
「ダイヤモンド」vs「東洋経済」! 経済誌双璧比べ読み(2月第3週)

いまさらゴルフ会員権を勧める東洋経済のなぜ バブル感覚の投資解説は効果薄い!?

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

post_1571.jpg
(「足成」より)
毎日の仕事に忙殺されて雑誌を読む間もないビジネスマン必読! 2大週刊経済誌「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)と「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)の中から、今回は「週刊ダイヤモンド」の特集をピックアップし、最新の経済動向を紹介します。

ダイヤモンド編はこちら

 良識の雑誌であったハズの東洋経済よお前もか、といった驚きが隠せないのが、「週刊東洋経済 2/23号」の大特集の『銀行預金だけで大丈夫? 投資の新常識』だ。

 円安・株高の安倍バブル、アベノミクス相場が市場を一変させている。民主党の野田首相が解散表明をした昨年11月14日から、12月の安倍政権誕生、そして現在にいたるまで、相場が沸いている。東京株式市場の代表的な指標である日経平均株価は解散表明をした時点では8661円だったが、その後、1万1498円をつけた(2月6日)。上昇率はなんと30%を超えているのだ(32.7%)。今後、インフレが起きるとなると、資産が目減りするリスクもはらむ。デフレ時代の常識のリセットが必要になってくる。投資戦略を見つめ直そうという特集だ。

 今や、出版業界ではアベノミクスバブルのように、マネー投資情報誌は売り切れ寸前、投資入門書も売れ行き好調。出版各社はいまこそ投資をと煽りに煽っている。

 ライバル誌「ダイヤモンド」誌はすでに3号前の「2013/2/2号」で『円安に乗る! 株・投信 外貨投資』という特集を組んでいる。長らく続いた円高トレンドが大きく転換し、円安の流れが定着しつつある。この円安の流れに乗り遅れないためには、リスクの低さを重視するなら、外貨ベースで元本保証のある外貨定期預金か安全性の高い債券投資の一種である外貨建てMMFをということだ(ただし、外貨定期預金は換金時のタイミングというリスクが大きい)。

 また、リターンの高さを重視するなら、投資信託も選択肢に入ってくるが、投資信託は信託報酬などコストも高いので、投資信託の一種である信託報酬の低いETF(上場投資信託)を。さらに、コストという面を見れば、FX(外国為替証拠金取引)がもっとも優秀だが、短期の為替相場では海外投機勢の思惑などで、しばしば予想外の動きをするため、当て続けるのは簡単ではない。トータルの収支で勝てるのは投資家の2割ともいわれるほどだと、円安時代に応じた冷静な投資商品を特集していた。

 出版界のアベノミクスバブルに乗り遅れないように東洋経済も特集を組んだということだろうか。

『Part1 どこまで進む円安・株高 アベノミクス相場の持久力を探る』では、欧州の債務問題懸念がひとまず後退。中国の景気も底打ち、米国も財政の崖回避で世界の投資マネーはリスク資産に向かい始めた。日本の割安銘柄も、安倍政権への政権交代への期待もあって、魅力的な投資先と移り、日本国内に投資マネーが流入してきたという解説が書かれている。

 今後については日経平均は「1万1000円前後が適正水準」(エコノミスト・中原圭介)、「1万3000円突破の確度高い」(熊谷亮丸・大和総研経済調査部チーフエコノミスト)、為替については「1ドル90円台前半が適正か」(唐鎌大輔・みずほコーポレート銀行マーケットエコノミスト)といった見通しを紹介している。

『Part2 脱デフレで変わる戦略 現金優位の時代が終わる』では、物価上昇局面で有利となりそうな投資商品を紹介している。株式関連では日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動するETFが王道、また、不動産株やREIT(不動産投資)をいくつか購入することで換金性とリスク分散ができる。金やプラチナもインフレ時代には有利になるとする。

 ここまでセオリー通りの内容なのだが、気になる記述がチラホラし始める。たとえば、バブル後最安値水準のゴルフ会員権を今更ながら取り上げているのだ。

『週刊 東洋経済 2013年 2/23号』


雑誌もアベノミクスバブル。

amazon_associate_logo.jpg